男性にこそ知ってほしい。世界中の女性が生理について言われてきたこと

    「生理用品を買うと、新聞紙で包んで渡される」。

    あなたが誰で、どこに住んでいて、月経周期がどうであれ、血は流れ、人生は続く。でしょ?

    でも多くの人にとって、生理につきまとう悪いイメージは毎月直面する現実だ。世界中のBuzzFeedの読者たちが自分の経験を語ってくれた

    (多くの読者が、自分の国では生理には悪いイメージがあるとは感じないとか、人々の生理についての語り方がよい方向に変わってきていると書いてくれた。それはすばらしいことだ!)

    読者からの回答はどれも、ある国、文化、宗教の全体を代表するものではない。その中にはもちろん多くの色々な考え、習慣、経験がある。ここでは読者が送ってくれた経験をいくつか紹介する。

    1. 「生理用品を買うと、新聞紙で包んで渡される」

    2. 「母親が私の生理のにおいと苦痛について大騒ぎする」。

    母親が私の生理のにおいと苦痛について大騒ぎする。母は、婦人科系の病気、セクシャルヘルス、健康などについて話をするよりも (彼女は子宮内膜症にかかっていた)、私が生理中で痛みに苦しんでいても人に迷惑をかけないよう、家の中と外でやるべきことをちゃんとやっているかを気にする。

    —Kristy(18、オーストラリア)

    3. 「ある時、生理中の私に母は『トイレに“証拠”を捨てるべきじゃない。なんでそんなに不機嫌なのか他の人に理由を知られてしまうから』と言った」

    4. 「マレー人の女性のほとんどが、タンポンを捨てる前にせっけんで洗ってきれいにしてる」

    ここマレーシアでは宗教上の信念などからタンポンを使う人はごくわずかだ。私は中国人で、母は私がタンポンを使うことを認めてる。でもほとんどのマレー女性はタンポンを捨てる前にせっけんで洗ってきれいにしてる。そうしないと不潔だと考えられているからだ。

    —Jann(22、マレーシア)

    5. 「私の父と兄弟はナプキンを目にすることはないし、物置の棚のどこに置かれているかも知らない」

    6. 「14歳の時、おじいちゃんがトイレから飛び出てきて、鼻血が出たのかと聞かれた……おじいちゃんは生理が何かさえ知らないのかなと思った」

    私はカンボジア系中国人の家庭出身だ。血のついたトイレットペーパーの痕跡や、トイレのゴミ箱にある使用済みの (包装紙でくるんである) 生理用品を完全に見えなくしているか、同じ家で暮らしている母と祖母は異様なまでに私に確認している。家族内の男に私が生理であることを知られないようにだ。使ったナプキンを隠すために使った包装紙が見えているのもダメだ。

    14歳の時、おじいちゃんがトイレから飛び出てきて、鼻血が出たのかと聞かれた。その時、おじいちゃんは生理が何かさえ知らないのかなと思った。家族内の年長の女たちが本当に巧妙に隠していたからだ。

    —Colette(19、アメリカ)

    7. 「ナプキンを他の人に見られないように袖の中に隠すのが嫌いだった。今は派手な緑のパッケージを手に持って歩いて、 『何か文句でもある?』って顔をしてる」

    8. 「タンポンをトイレに持ち込む時は、いつもまるで盗みでもしているような感じ。みんな私が気づかないうちにどうやって持ち込んでるわけ???」

    生理のことを隠さなくてもよければいいのにと思う。みんなの過敏な反応をなくすためにいつでも生理についてオープンに話をしたいからではなく (私の生理は私と私の身体だけの個人的なものだと考えている)、タンポンをトイレに持ち込む時は、いつもまるで盗みでもしてるような感じがするからだ。みんな私が気づかないうちにどうやって持ち込んでるわけ?? 教えて!!!

    —匿名(カナダ)

    9. 「ナプキンやタンポンを頼む時に秘密の呼び名を使うのは、生理は何か良くないものだとか恥ずかしいものだという考えを強めるだけだ」

    10. 「男友達は私たちにクソみたいな自分の夢精の話をするくせに、私が自分の生理の話をすると動揺しまくってた」

    —Kaya(17、アメリカ)

    11. 「女は汚れているだとか触るのも汚らわしい生き物だとかいう考えはすべて無くなるべきだ」

    12. 「女性が店でナプキンを買おうとすると、犯罪でも犯しているかのようにジロジロ見られる」

    生理は大きなタブーで、女性が店でナプキンを買おうとすると、犯罪でも犯しているかのようにジロジロ見られる。買ったナプキンは、他の人から見えないように包装して渡されます。

    —匿名(18、バングラデシュ)

    13. 「先週、男友達に今生理で悲しいと話したら『吐き気がする』と言われた」

    14. 「ほとんどの男は、生理中の女が作った料理を食べたがらないし、同じ手桶やトイレを使いたがらない」

    —Eni(17、ガーナ)

    15. 「使い捨てナプキン以外のものを使うのは今でもタブーだ」

    16. 「ヒンドゥー教では女神を熱心に信仰するのに、現実の女性は寺や台所、時には家からさえも追い出される」

    ヒンドゥー教では女神を熱心に信仰するのに、現実の女性は生理中は寺や台所、時には家からさえも追い出される。女性の健康、生殖が祝福されるべき時のはずなのに!

    こんなことはバカげてる。だんだんとなくなってきているのをうれしく思うけど、生理につきまとう悪いイメージをなくすにはまだ多くの努力が必要だと思う。

    —匿名(23、インド)

    17. 「まぬけなことに、おなかを抱えながら『頭痛がする』と言わなければならない」

    18. 「痛み止めをのんで普段どおりにしろ……あの!私、子宮から血が出てるんで、ちょっと待ってくれる?」

    生理はいまだにタブーだ。私たちはとってもオープンで寛容だけど、それでも女性は、特に若い女の子はまだタンポンやナプキンを隠してる。生理をなくすために避妊法を使うことさえ勧められている。ピルを休薬週なしでのんだり、私のように避妊リングをつけたり。

    それで生理が来たら、文句を言うな、痛み止めをのんで普段どおりにしろと言われる。いまだに弱い人間だと思われる。あの!私、子宮から血が出てるんで、ちょっと待ってくれる?

    —Eva(22、オランダ)

    19. 「毎月4日間の病欠をとれるわけじゃない」

    20. 「多くの思い違いがある。私の生理はこんなに軽いんだから、あなたの生理も軽いはずだ、とか」

    大企業には有給の生理休暇があるところもあるけど、そういう企業はとても少ない。生理が重い人にとってそれがどんなにつらいものか、多くの人が、女性でさえも理解していない。多くの思い違いがある。私の生理はこんなに軽いんだから、あなたの生理も軽いはずだとか、どうして生理で1日休む必要があるのかとか、 あなたは怠け者だとか。

    —匿名(23、日本)

    21. 「生理についての話が不十分だ。もうすぐ18になるけど、タンポンの正しい使い方をいまだに知らない」

    22. 「夫と私は、ちょっとした保健の授業をしなければならなかった。なぜなら夫は生理についてほとんど何も知らず、私は自分の体に何が起きているのか夫に教える必要があると思ったから」

    私はエステで働いているので職場では生理についてはとてもオープンだ。私はPMDD(月経前不快気分障害)子宮内膜症に苦しんでる。私は自分の葛藤と痛みに正直になることを学び、多くのクライアントが同じような状況にあると話してくれた。家族の中では(母も含めて)生理の話はしない。

    厳格なカトリックの家で育ったので、避妊は絶対ダメだ。治療なしで子宮内膜症とPMDDに10年間耐えた。なぜなら婦人科は避妊薬を処方するので、婦人科へ行くのは妊娠した時だけだからだ。11歳ぐらいの時から、生理痛で意識を失うようになった。大人の女たちからは、残りの人生、それが起こり続けるのだから慣れろと言われた。

    夫はこの問題を避けることを許されていない。彼は生理について知っているし、私が必要とするものも分かってる。それから痛みがひどい時は救急に私を連れていかなくてはならない。夫と私は、ちょっとした保健の授業をしなければならなかった。なぜなら夫は生理についてほとんど何も知らず、私は自分の体に何が起きているのか夫に教える必要があると思ったから。彼はどの薬が効くか知っているし、何と言うべきか、そして何と言うべきでないかを知っている。

    25歳になってようやく婦人科に通い始めて、避妊リングを使い始めた。避妊リングは文字どおり私の人生を変えた。残念なことに家族にはこのことは言えない。避妊リングは避妊法の一つで、それは”間違い”だからだ。

    —匿名(26、アメリカ)

    23. 「私はフェミニストであり反逆者だ。だから私は『クソ食らえ、私がいつ生理なのか、みんなに知らせてやる』って感じだった」

    24. 「私の通う大学は女性の権利などの問題についてまったく偏見のない学校だ。だから生理の話をすることは、どこで食事をするかについて話すのと同じようなものだ」

    フィリピンの文化では生理にまつわるタブーは確実に存在する。私はラッキーだった。私の通う大学は女性の権利などの問題についてまったく偏見のない学校だ。だから生理の話をすることは、どこで食事をするかについて話すのと同じようなものだ。

    でも大学外のコミュニティーでは、そのタブーが強いところもある。小学生のころ、男の子たちが1人の女の子を生理だといってよくからかっていたのを覚えてる。

    —Marivic(フィリピン)

    25. 「母は私にとても腹を立てて、私にもっと厚いナプキンをつけてしっかり対処すべきだと言った」

    26. 「私は自分の娘に何でも教えて、その時が来ても娘がショックを受けたり恥ずかしいことだと思うような態度を取らないようにしている」

    母は決して私と生理の話をしなかったし、避妊具を買ってくれることもなかった。なぜなら母の母がそうだったから。アイルランドの古臭い決まりの悪さのせいだ。私は自分の娘に何でも教えて、その時が来ても娘がショックを受けたり恥ずかしいことだと思うような態度を取らないようにしている。

    —Leanne(38、イギリス)

    27. 「自分の生理について少しはオープンになれるけど、生理の話をするのはいまだに不愉快なことだと思われてる」

    28. 「最近は、私の知り合いの女性は、若い人でもお年寄りでも、誰もがずっとオープンにタンポンや月経カップやナプキン、生理痛、経血過多、乳首の痛み、イライラ、その他あらゆることについて話しているように思える!」

    おかしいと思う。ごまかすべきでないものをごまかしたら台無しになってしまう。美容師をやっていて、お客からたまに今生理なのかと聞かれることがある (もしそうなら髪を切るのを失敗すると思われてる)。でももし生理の話をしようものなら悪魔だと思われる。

    でも最近は、私の知り合いの女性は、若い人でもお年寄りでも、誰もがずっとオープンにタンポンや月経カップやナプキン、生理痛、経血過多、乳首の痛み、イライラ、その他あらゆることについて話しているように思える!結局は、生理と女性の健康は昔ほどタブーではなくなると思う。

    —Isabely(ブラジル)

    29. 「女性は自分の体と、そこから生じるすべての物事を受け入れ始めた……家父長制もそれを受け入れるようになれば、すばらしいことだと思う」

    あなたは生理についてどんなことを言われてきましたか? コメント欄で教えてください。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。