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「熱が4日続くと…」新型コロナ、どう判断する?国の基準まとめました。

厚生労働省は、「第1回新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」での議論を踏まえた「相談・受診の目安」を発表しました。相談センターの利用についてや、発熱等の風邪症状が見られる際の対応についてまとめられています。

厚生労働省は2月17日、「専門家会議」の議論を経て「相談・受診の目安」を発表した。

相談センターの利用や、発熱などの風邪症状がみられる際の対応などがまとめられている。

厚労省は「新型コロナウイルス感染症はウイルス性の風邪の一種」とし、その特徴に「発熱やのどの痛み、咳が長引くこと(1週間前後)が多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える方が多いこと」をあげている。

潜伏期間は1日から12.5日(多くは5日から6日)。感染経路は「飛沫感染」(くしゃみ、咳、つばなどによる感染)と「接触感染」(感染者がくしゃみや咳を手で押さえ、周りの物に触れることでうつる感染)がある。

日常生活では「手洗いが大切」としており、「外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などにこまめに石けんやアルコール消毒液などで手を洗いましょう」と呼びかけた。

また、「高齢の方や基礎疾患のある方は重症化しやすい可能性」があるとして、人混みを避けるなど「一層注意」する必要があるという。

相談はいつから?

そのうえで、厚労省は「相談・受診の前に心がけていただきたいこと」として、発熱などの風邪症状が見られる際に、次のような対応をとるよう呼びかけた。

  • 学校や会社を休むこと
  • 毎日、体温を測定して記録すること
  • 咳などの症状がある場合はマスクやハンカチ、袖などで押さえる「咳エチケット」をすること


さらに、以下のような症状がある場合はすべての都道府県に設置した「帰国者・接触者相談センター」に相談をするよう呼びかけた。

  • 風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている(解熱剤を飲み続けなければならないときを含む)
  • 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある


さらに、以下のような人は重症化リスクがあるため、「上の状態が2日程度続く場合」に相談する必要がある。

  • 高齢者
  • 糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD等)の基礎疾患がある方や透析を受けている方
  • 免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方


妊婦の場合は「念のため、重症化しやすい方と同様に、早めに御相談ください」と、子どもがいる人には、「現時点で重症化しやすいとの報告はなく、新型コロナウイルス感染症については目安どおりの対応をお願いします」としている。

センターはどこにある?

センターに相談し、感染の疑いがある場合には、専門の医療機関が紹介される。

受診の際にはマスクを着用し、「咳エチケット」を徹底するとともに、公共交通機関を避けることが重要だ。相談センターについての詳しい情報は、こちらから閲覧できる。

また、症状に不安がある場合など、一般的な問い合わせについては相談窓口(0120-565-653、FAX03-3595-2756、土日祝を含む9時~21時)が開設されているほか、LINEの公式アカウント「新型コロナウイルス感染症情報 厚生労働省」による相談も受け付けている。