つらい陣痛……ダンスで乗り切ったお母さん

    「子宮の収縮には、笑いが一番よ」

    出産に伴う痛みに対処する方法には、マッサージやストレッチ、ウォーキングなど、いくつかある。しかし、6番目の子どもを妊娠したアンバー・リニー・マーフィーは、ダンスをして陣痛を切り抜けた。

    家族が撮影した出産ブギを踊る彼女の映像は世界的な注目を集め、150万回以上再生されている。

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    「このビデオで本当に多くの人がハッピーになってくれたみたいでよかったわ」と、彼女はFacebookのメッセージでBuzzFeed Newsに語った。「この日は本当にハッピーだったの。妊娠41週で、もう2年くらい妊娠しているような感じだったわ!」

    しかし当時、彼女は、暮らしているニュージーランドにある病院で、陣痛を何とかしようとしていただけだった、とBuzzfeed Newsに話した。

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    赤ちゃんは、逆子になっていたと彼女は語る。

    助産師は、赤ちゃんの向きが変わるように彼女に四つん這いになるように提案した。しかしマーフィーは体重がかなり重く、長時間膝をつくことができなかったという。

    彼女は、子宮の収縮が強くなるようにするため、病院のホールを歩いたが、破水してしまった。

    自分の病室に戻った彼女は、2人の姉妹と姪、母に囲まれ「思いっきりダンスして、赤ちゃんの向きを変えてみよう」と決意した。

    家族が携帯電話でStarrkeishaの"The Baby Mama Song"をかけた。

    「それで私は踊り始めたの」と彼女は話す。「赤ちゃんのために、優しく踊ったの」。

    マーフィーは、ダンスを踊ったことで出産が楽になったと話した。

    「踊って、家族と一緒に笑うと、痛みは忘れてしまったわ」と彼女は言う。「子宮の収縮には、笑いが一番よ!」

    何千人もの子どもの出産に携わってきた米マサチューセッツ総合病院のアリソン・ブライアント医師は「腰を振って踊ると、陣痛を和らげることができるかもしれない」と話した。

    ブライアントは、女性たちが病院の環境の中であっても、自分が主導権を握っていると感じることが重要だと言う。彼女はよく患者に「幸せで、静かで、穏やかな」環境を作れるよう、病院に自分の音楽を持ち込むようにすすめている。

    「彼女のケースは、自分が心地良くなれる環境をつくることで、楽になった例だと思います」とブライアントは付け加えた。

    マーフィーの娘ボビー・リニーは、午後4時48分に、2時間の分娩を経て生まれた。体重は約4500グラムだった。

    難産だった。ボビー・リニーは正しい方向に回転できなかったので、医者はバキュームを使って彼女を出さなければならなかった。

    ボビー・リニーは現在、生後1カ月だ。「とてもぽっちゃりしていて、非常に健康。私はボビーに夢中よ」とマーフィーは話した。

    「どれだけ大変であっても、子どもの誕生は神様がくれる本当の奇跡の1つだと思う」とマーフィーは語る。「出産はいつも我慢できないくらい大変で、終わると忘れてしまうけれど、心から大切だと思えることなの」。