ネットで話題『小学8年生』が好発進 次号はペリーがヤバい

    そっちの路線か!

    今年1月に話題になった学習雑誌『小学8年生』が好調なスタートを切った。

    同誌は小学館の「学年別学習雑誌」シリーズの新雑誌で、小学校全学年に対応したもの。デジタル数字の「8」に上から色を塗ることで、自分の学年の数字を表せるようにしている。

    トランプ大統領の半生を描いたマンガなど奇抜な企画がウケたのか、2月15日発売の第1号はほぼ完売。齋藤慎編集長も驚きの展開だ。

    齋藤編集長はBuzzFeed Newsの取材に「完売は、やはりうれしいです。出版社の完売というのは、発行部数の90%くらい売れることを指します。なので、現在でも売っているお店はあります。ほしい方は、探せばまだあります!高値で買ったりしないでくださいね」と笑う。

    そんな同誌の第2号が、4月27日頃に発売されることになった。

    第2号にもマンガが掲載される。トランプ大統領の次は、黒船来航でおなじみ「ペリー」。作者は前回と同じ藤波俊彦氏だ。

    『小学8年生』はどこに向かうのか。やりたいことはたくさんある、という齋藤編集長に展望を聞いた。

    ——第1号で特に反響があった企画は?

    学校特集はやはり反響がありました。「備品の値段がこんなに高いんだ!」「校長先生って、なるのが大変なんだな」などなど。

    しかし、一番は「まんがで読む人物伝 ドナルド・トランプ」ですかね。ぶっとんだ内容と絵柄で、子どもだけでなく、大人にも人気がありました。

    アンケートはがきには「子供がニュースに反応するようになった」などの意見も寄せられています。やはり、“ぶっ飛び系マンガ”で興味を持ってもらうことも大事かなと、改めて認識しました。

    ——公式サイトによれば、ペリーのマンガも含め、第1号発売時点での「予告」から、第2号の内容がだいぶ変わったようです。こういった変更は雑誌ではよくあることなのでしょうか。

    月刊誌ではあまりないと思います。もちろん、あり得ないことではありませんが。

    月刊誌とは違って『小学8年生』の場合は、第1号から第2号まで時間がありました。その間にあれもできる、これもやりたい、こうすればもっと良くなるなど、意見がいっぱい出ました。

    時間があると調整する時間もあるので、できちゃうこともあるんですよね。

    今回も、いろいろ調整したら、できちゃって……。あまりに大盛りになったので、お詫びした感じです。

    : AFP=時事 | : 小学館提供

    ——ペリーのマンガも“ぶっ飛び系”のようですが、小学8年生といえばこの路線、という戦略なのでしょうか。

    戦略というと、そうなのかもしれませんが……(笑)。

    正直にお話をすれば「トランプで人気があったから、やはり、藤波先生は外せないでしょ。何を描いてもらおうか?」というところからのスタートです。

    先生ともお話しして、お忙しい中で引き受けてくださいました。

    今回の「ペリー来航」も、ほかの歴史漫画とは違って「ペリー側の目線」から描かれているので面白いと思いますよ。

    かたい部分と柔らかい部分をおりまぜて、楽しく読んでもらえるようにしていくというのが戦略ですね。