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いま最優先すべき課題は?4年の任期は全うするの? 小池都政は2期目へ。当選確実を受けて語ったこと

現職の小池都知事は当選確実の報を受け、「命と経済を守っていく東京」「世界の中での都市間競争に打ち勝つ東京」を目指していくとの姿勢を表明している。

東京都知事選の投開票が7月5日に行われ、現職の小池百合子氏の再選が確実となった。

小池百合子氏はNHKの「当選確実」の報道を受け、YouTubeチャンネル「小池ゆりこ公式チャンネル」でコメントを発表した。

「大変嬉しく感じると同時にこれから大切な2期目、その重責を担っていく、責任の重さに責任を感じることであります」とした上で、「東京大改革を進めてきた4年間に対しましての都民の皆様方のご支援、ご支持、この成果かと考えるところ」と語っている。

喫緊の課題はコロナ対策

「喫緊の課題は、何よりもコロナ対策、新型コロナウイルス対策でございます」と語り、新型コロナウイルス対策に改めて取り組んでいくことを強調した。

「次の第二波に備える意味でも、非常に重要な時期でございます。引き続き、このコロナ対策、しっかりと対応して参りたい」と、東京版CDC(疾病予防センター)を創設する考えを示し、「新しい日常」を継続することを強調した。

「情報、データの共有そして迅速で確実な対応と都として、各医療機関と連携しながら進めて、都民の皆様方の健康、命そして暮らしを守っていきたい」というのが、CDC創設の狙いだという。

「命と経済を守っていく東京」

小池都知事は6月12日、都知事選への出馬表明会見で「人が輝く東京」を目指していくと掲げた。

当確を受けてのコメントでも、このポイントを改めて強調した。

「障害をお持ちの方々、女性、お子さん、シニアの方々、誰もが光る東京にして参りたい。人を中心にした、人に焦点を当てた都政を引き続き行って参りたいと考えております」

補正予算を組む準備を進め、「命と経済を守っていく東京」「世界の中での都市間競争に打ち勝つ東京」を目指していくとの姿勢を表明した。

4年間の任期は全うするのか?

小池都知事は開票速報後、複数のメディアの取材に応じた。

池上彰さんが司会を務める「生放送 池上彰の東京都知事選SP」(テレビ東京)にも出演。池上さんが歯に衣着せぬ質問を繰り出す中で、「4年間の任期を全うするのか?」という質問には、明言を避けた。

この質問は、2017年総選挙では、自らの「排除します」発言で希望の党の著しい失速を招いた小池氏が、次の衆議院選挙で国政復帰を狙っているのではないかという見方が続いている事から出た。

池上彰さん(以下、池上):再選をされました。これから4年間、東京都知事としての任期を全うなさるおつもりなんでしょうね。

あの、今日、都知事に改めて選んでいただいたばかりでございます。しっかりと都知事としての仕事を重ねてきたいと考えております。

池上:4年間の任期を全うされると約束されますか?

あの、自分自身の健康をしっかりと守っていきたいと考えております。

池上:ああ、そういうお答えをするということですね。ニュアンスがちょっとわかってきました。最後に聞きますけれども…

どういう風にわかった?どういう風にお分かりになった?

池上:4年間の任期を全うしますと断言されなかったんだなあ、今後の状況によってはひょっとしたら変わるかもしれないというニュアンスを私は感じ取った。

いやいやいや、いやいや、それは違いますよ。だから、今、素直に申し上げたじゃないですか。

池上:健康に留意して、これから4年間努めますという意味でしたか?

ありがとうございます。そのように努めたいと思います。