自民党の二階俊博幹事長が4月15日、東京オリンピック・パラリンピックの開催について「これ以上とても無理だということだったら、これはもうスパッとやめなきゃいけない」と発言したことが注目を集めている。
Twitterでは「#五輪とても無理です」というハッシュタグが一時トレンド5位に浮上した。
そんな中、政府の新型コロナ分科会の尾身茂会長は分科会後の会見で五輪開催の是非を問われ、「五輪関係なしに、いまの東京はこの重点措置成功させないといけない」とコメントした。
二階氏はその後釈明
二階氏の話題の発言は、TBSのCS番組収録で語られたものだ。
政府は五輪開催に前向きな姿勢を維持しているため、与党の幹事長が五輪の中止もあり得るとした発言が、話題となった。
その後、二階氏は「何が何でも開催するのかと問われれば、それは違うという意味で発言した」と文書で釈明。
五輪について「「ぜひ成功させたいという思いだ」と改めて強調した。
「五輪関係なしに、今の東京はこの重点措置を成功させないといけない」
4月15日午後、分科会での協議を終えた尾身会長は、五輪開催の是非を問う報道陣に、次のように語った。
「国会でも聞かれたんですけど、開催については我々分科会、諮問委員会、アドバイザリーボードでも意見を求められていない。だから、二階幹事長の考えが良い悪いというべきでない。オリンピック組織委員会のメンバーでもないので、詳しい状況はわからないし、コメントは差し控えるべきだと思います」
「その上で、五輪とは関係なしに、今の東京はこの重点措置を成功させないといけない。知事はじめ皆さんが一生懸命取り組まれていることには敬意を表しますが、大阪は最初のラインを超えてしまっている、東京はこういうことに絶対ならない、させない」
「そのためには、はやめに想像しないといけません。想像というとイメージが伝わらないかもしれませんね。想定あるいは推定です。過去のデータを見ると、人の動きが減らないままだと、感染が急激に拡大することは間違いない。結果を見てからでは遅い。医療の逼迫、去年起きたようなことは絶対に避けるべきです」