総選挙で岩手3区に立候補していた立憲民主党の小沢一郎氏(79)の小選挙区敗北が10月31日、確実となった。小沢氏の18回目の当選は阻まれた。
小沢氏は自民党幹事長、新進党幹事長、民主党代表などを歴任した、政界きっての実力者だ。
新生党、民主党で非自民政権実現
小沢氏の議員生活は50年を超える。1993年に自民党を離党すると、二度に渡り自民党を下野させ政権交代を実現させてきた、政界の大ベテラン。「豪腕」の名をほしいままにしてきた。
これまで選挙区での当選は、中選挙区時代を含め連続17回。今回の衆院選の立候補者の中で、最多だ。
影響力の低下も
しかし、本人も79歳の高齢となったうえ、地元の支持者らも高齢化。さらに今回の衆院選で小沢氏が推した人物が立憲民主党本部から岩手1区の公認を得られなかったこともあり、小沢氏の影響力低下がささやかれてきた。
岩手3区では自民党前職の藤原崇氏との接戦が報じられ、これまでの選挙では他候補の応援のため全国を飛び回り、あまり自分の選挙区に戻らなかった小沢氏が、公示日に珍しく「お国入り」し、地元の有権者に支持を直接訴えた。
しかし、その危機感も実らなかったようだ。