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厚労省が「ワクチン接種で死亡者増」のデマを否定。首相官邸アカウントも注意喚起

「ワクチン接種が原因で、何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていません。また、海外の調査によれば、接種を受けた方に、流産は増えていません」

《ワクチン接種が原因で、何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていません。また、海外の調査によれば、接種を受けた方に、流産は増えていません》

首相官邸の新型コロナワクチン情報に関するTwitterアカウントが6月9日、こう注意を呼びかけた。厚生労働省も公式サイトで同様の注意喚起をしている。

「ワクチン接種が原因で、何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていません」

【ご注意ください】 現在日本で接種が行われている #新型コロナワクチン については、ワクチン接種が原因で、何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていません。 また、海外の調査によれば、接種を受けた方に、流産は増えていません。

Twitter / Via Twitter: @kantei_vaccine

新型コロナウイルスへの感染を防ぎ、発症と重症化を予防する効果があるのがワクチンだ。

新型コロナワクチンに関しては、副反応として接種部位の痛みや発熱などが起こることがあるとされている。また、稀にアナフィラキシー(強いアレルギー)反応を引き起こすこともある。

なお、日本国内では現時点でワクチン接種が原因とされる死亡事例はない。

接種が進む中、ワクチンに関する誤情報や不正確な情報も増えている。こうした情報について、公的機関が警鐘を鳴らした形だ。

厚労省のサイトでも注意喚起

首相官邸のワクチン情報アカウントは、厚労省の「新型コロナワクチンの副反応疑い報告制度について」というページを紹介している。

このページには、以下のような「注意書き」が記載されている。

《国内外で、注意深く調査が行われていますが、ワクチン接種が原因で、何らかの病気による死亡者が増えるという知見は得られていません》

《海外の調査によれば、接種を受けた方に、流産は増えていません》

《接種後の死亡と、接種を原因とする死亡は全く意味が異なります。接種後の死亡にはワクチンとは無関係に発生するものを含むにもかかわらず、誤って、接種を原因とする死亡として、SNSやビラなどに記載されている例があります》

厚労省の予防接種室の担当者は「ワクチン接種が進むにつれて、デマを含む間違った情報が広がっています。実態をお伝えするためにも、正しい情報を発信することとしました」と説明している。

ワクチンをめぐる誤情報やデマについて、河野太郎ワクチン担当相もBuzzFeed Newsの取材に次のように語っている

「繰り返しお伝えしたいのは、確かに副反応も出るけれども、このワクチンは高い効果を発揮するということです。副反応の負荷を考えても、得られる利益の方がはるかに大きい。我々もそのことをしっかりと説明していかなければいけない」

「ワクチンに関するデマには根も葉もないものも多い。みんなで打ち消していくしかないだろうなと思います。常識的に考えればわかるよね、といった内容のものもあるのは事実ですが、これは事実ではありませんよと伝えていかないといけません。デマへの対応は非常に大事だと思っています」