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五輪に7回出場、過去には「セクハラ疑惑」の報道も… 橋本聖子新会長ってどんな人?

東京五輪開催の年に生まれたことから、聖火にちなんで「聖子」と名付けられた。

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の新会長に2月18日、橋本聖子氏が就任した。

橋本氏は政府において五輪担当相を務めていたが、大臣規範で国務大臣が公益法人の役員を兼職することは禁じられているため、理事会に先立ち菅義偉首相に辞職願を提出している。

理事会では、大臣の辞職は「大変大きな決意」とした上で、新会長として東京大会は「安心安全の開催をしなければいけない」と語った。

五輪に7回出場、冬季五輪で日本人女子初の銅メダルも

橋本氏は聖子という名前も相まって、「五輪の申し子」と呼ばれてきた。

1964年北海道生まれ。東京五輪開催の年に生まれたことから、聖火にちなんで「聖子」と名付けられた。

3歳からスケートを開始、中学3年生で全日本選手権を制覇。以後10年、全日本選手権で優勝を続けた。

1984年、1988年、1992年、1994年の冬季五輪にスピードスケートで出場。92年のアルベールビル冬季五輪では、女子1500mで3位入賞を果たし、日本人女性として初めて冬季五輪で銅メダルを獲得した。

ソウル五輪(1988年)、バルセロナ五輪(1992年)、アトランタ五輪(1996年)には自転車競技でも出場している。

選手と政治家、2足のわらじに

1995年に参院選比例区に自民党から立候補し初当選。

一時は国会議員とスポーツ選手の二足のわらじを履く生活を送った。

2000年には現役国会議員として2人目、参院議員としては初めて出産。

出産による本会議欠席を認めるため、参議院規則の改正が行われた。

森元首相は「政界の父」

橋本氏を政治の世界に擁立したのが、森喜朗元首相だ。

2019年9月に五輪担当相・女性活躍担当相に就任した際には、森氏が「死んだ息子と同い年で、娘だと思っている。親みたいに大変厳しくやる」と激励。

橋本氏も冗談まじりに「父なんです」と語っていた

セクハラ疑惑の報道も…

2014年のソチ五輪では、日本の選手団長を務めた橋本氏。

打上げパーティーで、男子フィギュアスケートの高橋大輔選手に無理やりキスをしたと週刊誌に報じられた過去もある。

当時、日本スケート連盟の会長を務めていた橋本氏は「キスを強制した事実はない」とコメントしていた。

報道を受け、高橋選手も「お酒が入ってしまい、はしゃぎすぎてああなった」「反省してますがパワハラ、セクハラとは一切、思っていない」と語っている