子どもが新型コロナに感染した場合、どのような点に注意すべきか。
成育医療研究センターは公式サイトで「お子さんの新型コロナウイルス感染症は多くの場合は軽症です」とした上で、機嫌や食欲、顔色、呼吸の様子などを観察するよう呼びかけている。
「ご機嫌がよく、食欲があり、顔色が普通であれば基本的には心配いりません」
「逆に、意識がはっきりしない、機嫌が悪い、食欲が低下している、水分がとれない、顔色が悪い、息苦しそう、嘔吐を繰り返すなどの場合は担当保健所、またはかかりつけ医に早めに相談してください」
おむつ交換にも注意
家庭内感染を防ぐための対策は、大人の感染者と大きく変わらない。
成育医療研究センターは、東京都iCDCのガイドブックの情報をもとに、以下の8点を紹介している。
(1)部屋を分ける
(2)感染者・世話をする人はお互いにマスクをつける
(3)感染者の世話をする人はできるかぎり限られた人にする
(4)感染者・世話をする人は小まめに手を洗う
(5)日中はできるだけ換気を
(6)手のよく触れる供用部分を掃除・消毒する
(7)汚れたリネン、衣類を洗濯
(8)ゴミは密閉して捨てる
子どもは何歳からマスクをつけるべきなのか?
成育医療研究センターは
「2歳未満のお子さんへのマスクの着用は、息が詰まるなどの危険があるのでやめましょう」
「2歳以上のお子さんの場合は、お部屋で1人で休んでいる時にマスクをつける必要はありませんが、ご家族がお子さんのお世話をする際には、可能であればお子さんにもマスクをつけましょう」
としている。
マスクは症状が出てから10日間か、症状がおさまってから3日間のうち、どちらか長い方が過ぎたら外しても問題ないという。
新型コロナウイルスは便にも排出される。そのため、小さい子どもの場合、おむつの取り扱いにも注意が必要だ。
同センターは、
・おむつ交換の際にはおむつ交換用のシートを使用するか、交換後の清掃をする
・おむつを捨てる際にはビニール袋で密閉し、さらにもう1枚のビニール袋で2重に密閉して捨てる
・トイレトレーニングを終え、自分でトイレに行くことができる子どもの場合には、蓋を閉めて水を流す
といったポイントへの注意を促している。
体を拭く、排泄物の処理をする、抱っこをする、添い寝をするーーなどの場合、マスクだけでなく使い捨てのエプロンや手袋を使うことも推奨している。
おむつや使用済みマスク、鼻をかんだティッシュの処理をした後は、忘れずに石鹸で手を洗ってほしい。