都内のコンビニで見つけたという、“ウイルス感染用”と書かれた「Google Playギフトカード」や”料金支払い用”と書かれた「Appleギフトカード」。
黒地に赤字でひと際目を引くデザインですが、実はこのカード、近年増加している特殊詐欺(架空料金請求詐欺)への対策として置かれているカードなんです。
1月13日、せりかさん(@VR_CeLiCa) がX(旧Twitter)に投稿した詐欺対策のカード。
詐欺師からの電話やメールを受け取った利用者が慌ててコンビニに駆け込んだ際、「支払い用」のカードを手に取ってレジに行くと、店員さんから声掛けされ、詐欺を未然に防ぐことができるというものです。
詐欺対策だと気づいた投稿者さんも「多分自分がスマホ分からない爺婆だったらこれレジに持っていくわ」とコンビニの工夫に感心した様子でした。
投稿には、
💬「最初意味わからんかったけど詐欺を未遂に終わらす用か! なるほど!」
💬「これはめちゃめちゃ賢いと思う」
💬「機転が素晴らしい🙏」
💬「あ~これは凄い。知らないで誘導された人はこれ選ぶだろうし、電話繋ぎっぱなしの詐欺師も支払い用と書いてあるのがダメだとは説明しにくい」
など、コンビニでこのような対策をしているのは素晴らしいというコメントが多く寄せられました。
実際に特殊詐欺対策を行っているコンビニに取材しました
写真が撮影されたのは、都内のとあるコンビニ。編集部が問い合わせたところ、店名は伏せてほしいとの条件のもと、取材に応じていただくことができました。
――こちらのカードは特殊詐欺対策のために置かれているものでしょうか?
はい。こちらは警察の要望のもと店内に掲示している、特殊詐欺対策用のカードです。
――このカードがレジに持ち込まれた場合は、どのように対応するのでしょうか?
「詐欺ではないか?」などとお客様にお声がけをし、詐欺を未然に防ぐようご案内します。
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警視庁の「特殊詐欺対策ページ」では、「事業者、法務省や裁判所などが『未納料金などの支払い』の名目で、コンビニエンスストアで、電子マネー(プリペイドカード)を購入させることは絶対にありません」と警告しています。
同ページでは実際の詐欺電話や手紙なども公開されており、「少しでも怪しいと思ったら相談電話 #9110」に電話するよう案内しています。