「古のサブ垢で確認したけど本当に見えなくなってた」
「ほんまや。URLが無効になっとる」
X(旧Twitter)で、2013年以前に投稿した画像や映像が見られなくなってしまったと話題になっています。しかし、中には無事なものもあるようで……?
「イーロン・マスクによる、さらなる破壊行為」
話題のきっかけになったのは、XユーザーでエンジニアのTom Coates(@tomcoates)さんの投稿です。
日本時間で8月20日に、「イーロン・マスクによる、さらなる破壊行為」と前置きをした上で「Twitterは現在、2014年より前に投稿された全てのメディアを削除した」と投稿しました。
実際にTom Coatesさんの過去投稿を見てみると、確かにほとんどの投稿で画像が表示されなくなっているのがわかります。
この指摘はたちまち拡散され、Tom Coatesさん以外にも「本当に見られなくなっていた」といった報告が相次いだことから、X上では一時大きな騒ぎになりました。
画像・映像が完全に消えたわけではない?
一方で、2013年以前の全ての画像・映像が削除されてしまったわけではないようです。
Tom Coatesさんのポストに記載されたコミュニティノートによれば、現在は何らかの理由で14年以前の「t.co」リンクが無効になってしまっているだけとのこと。
そのため「t.co」リンクを経由せず、投稿に直接画像を添付したものなどには影響がないようです。実際に編集部が自身のアカウントで2013年11月の投稿を確認してみたところ、画像を見ることができました。
コミュニティノートには、「2014年以前/前後の画像はまだTwitter/Xのサーバーに保存されていますが、t.coのリンク短縮サービスが壊れているようです」とも記載されており、URLが無効になってしまっただけで完全に削除されたわけではないようです。
そのため「ストレージ移行に伴って生じたエラーでは?」といった憶測もなされています。
「t.co」とは、旧Twitterが独自に開発したURL短縮サービスです。
Xヘルプセンターによると「リンクを短縮してポストの最大文字数を超えずに長いリンクを共有できること」「リンクのクリック回数などの情報を解析できること」などから使われています。
2010年に提供を始め、2011年から投稿やDMを送信した際に含まれるURLは、全て自動的に「t.co」から始まるURLに変換されるようになりました。
「ついっぷる」トレンド入りの謎展開も
X上では「今後も過去のメディアは次々と消されていくことが予想される」といった投稿の他、当時使っていた「フォト蔵」や「Twitpic」といった外部サービスを惜しむ声もあがりました。
17年にサービスを終了した「ついっぷる」がトレンド入りするなど意外な展開も見せています。
【追記】数日で復旧予定とのことです
X公式の投稿によると、画像が表示されなくなっていたのはバグによるもので、数日のうちに復旧する見込みとのこと。また、画像やデータも失われていないそうです。