73回目の長崎・原爆記念日が巡ってきた。
2018年 安倍晋三氏 今年も核禁条約に触れず
以下は、2007年以降のあいさつを見る。
2007年 第1次安倍政権 「憲法の規定を遵守」
2008年 福田康夫氏 被爆者の援護策を協調
2009年 麻生太郎氏 原爆症認定訴訟への対応
2010年 菅直人氏 「日本国憲法遵守」の言葉が
2011年 菅直人氏 脱原発を宣言
2012年 野田佳彦氏 記憶の継承に焦点
2013年 第2次安倍政権 「憲法遵守」が消え「先人に感謝」
2014年 安倍氏 「先人に感謝」 同一内容も
安倍氏は「69年前の本日、一発の爆弾が、7万を上回る、貴い命を奪いました。12万人が暮らしていた家屋を全焼、全壊し、生き長らえた方々に、病と障害の、さらには生活上の、言葉に尽くせぬ苦難を強いました」と、前年のあいさつと同じフレーズを、年数だけを変えて使った。
「今日は、犠牲になった方々の御霊を慰めるとともに、先人たちの奮闘と、達成に、感謝を捧げる日でもあります」と、改めて先人への感謝を語った。
2015年 安倍氏 「先人に感謝」が消え、被爆者援護の推進を訴える
3年連続のあいさつに立った安倍氏は「被爆者の方々の平均年齢がはじめて80歳を超えた」と語り、「高齢化する被爆者の方々に支援を行うために制定された被爆者援護法律も、施行から20年を迎えた。引き続き、保健、医療、福祉にわたる総合的な援護施策を、しっかりと進める」と述べた。
「特に、原爆症の認定については、申請された方々の心情を思い、一日も早く認定がなされるよう審査を急ぐ」とも語った。
しかし、前述の通り原爆症認定問題は今なお、くすぶり続けている。