全部手作業ってまじ…? フィギュアをドット絵に塗装したら“2Dなのに3D”なゲームキャラクターに。制作秘話を作者に聞いた

    ゲームの中からテリーが飛び出した!? 今にも動き出しそうなフィギュアのリペイントで、世代じゃなくてもゲームをプレイしたくなる〜〜!

    フィギュアを二次元に逆戻りさせた!?

    ドット絵化したフィギュアが話題です。

    フィギュアペインターでYoutuberのMAマンさん(@M_A_paintman)が、リペイントしたフィギュアの画像を投稿したところ、約4万6000件の「いいね」が寄せられました。

    元々のテリーはこんな感じ

    「ドット絵に戻しました」

    比べてみるとこんな感じ

    BuzzFeedはMAマンさんに話を聞きました。

    MAマンさんは、“3D二次元彩色”という塗装テクニックや、白と黒だけで表現する「漫画風彩色」や「絵画風彩色」、「ドット絵風彩色」など様々な表現方法を用いるYouTuber。

    ペイントアーティストとしても国際的に活動しており、2022年には『筆一本からはじめる アニメ塗りフィギュアの教科書』(KADOKAWA)を出版しました。

    オリジナルツールブランド「0color.」やアパレルブランド「AriZ」も立ち上げています。

    Before ➡︎After
    テリー・ボガードのフィギュアを筆塗りでドット絵に戻しました。 pic.twitter.com/VTvFfa3Id2

    — MAマン〖エムエーマン〗🎨✍🏼 (@M_A_paintman) September 27, 2023
    Twitter: @M_A_paintman

    ーーゲームの中から飛び出してきたようなテリーが魅力的です。今回テリーを選んだ理由を教えてください。

    フィギュアの原型から販売まで手掛けるSTUDIO24の稲坂浩臣さんに、声をかけてもらったのがきっかけです。

    私はフィギュアをアニメ風に塗る3D二次元彩色を発信することが多かったのですが、「もっと面白い塗りができないか?」と話を進めていくうちに、「ドット絵風のフィギュアって見たことないし、そんな風に塗れたら面白いよね!」となりました。

    フィギュア業界でも見たことがない未知の領域の塗り方ですし、量産するにもものすごく大変な挑戦になることも最初からわかってはいましたが、お互いに「熱量マックスでとりあえずやってみよう!」の精神で突き進むことに。

    そこで、もともとSTUDIO24さんの自社で販売しているテリーのフィギュアを基にまずは進めていくことになりました。

    「どの角度から見てもできるだけ破綻が少ないように見せる」

    YouTubeでこの動画を見る

    MAマンさんYouTubeチャンネル「MAマンch。」 / Via youtube.com

    ーー商品的には量産化を目指しているとのことですが、フィギュアをペイントする際に意識したことはありますか?

    量産となった瞬間に、工程が多い二次元彩色は一気にハードルが上がります。さらに今回チャレンジしたのはドット絵ということで……。

    自分が考えられる範囲で意識はしました! 例えば、全体的にさらに解像度を上げることもできなくはないですが、私としては量産してみんなの手元に届けたいという思いが強かったんです。

    ドットをまとめられるところは大胆にまとめる、散らすところは散らす、部分的にセオリーを無視するなどして、“攻めと引きの駆け引きの塗り”を意識しましたね。