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お坊さんが「お盆参りで見た光景」意外な事実に心を打たれる…。

お坊さんがお盆参りで見た“意外な光景”とは—。

「お坊さんがお盆参りで見た光景」という漫画がSNSで話題になっています。

近藤丸
近藤丸
近藤丸
近藤丸
近藤丸
近藤丸
近藤丸

この漫画を投稿したツイートには3000件以上のいいねが集まり「言葉にならない」「考えさせられます」など、多くのコメントが寄せられました。

マンガ制作の背景について、作者の近藤丸さんにお話を伺いました。

——たくさんの反響があったことについてどのように感じていますか。

何気ないお盆の光景を描いた漫画でしたので、こんなに反響を頂いたことに驚きました。

今年はコロナでお盆お参りが中止になる事が多く、また近年お盆参りをする家自体が減少しているので、このような光景があるということを多くの人に知ってもらえたのは嬉しく思います。

近藤丸

——若くして亡くなられた方の法名に気づいたとき、どんなことを思いますか?

それぞれの家が外からは分からない苦しみや悲しみを抱えているのだなと思わされます。同時に、命の厳粛さを感じるんですね。

若い人が亡くなっている家では、親御さんはお子さんの死と共に歩んでこられたと思う。直接言葉としては発せられませんが、背負っているものを感じるのです。その方々が迎える一年一年を思うと重みのような物を感じます。

命は儚いです。自分自身こうしてお参り出来ている事も当たり前ではないなと感じます。

近藤丸

——「この夫婦の苦しみを少しでもわかったと思ってはいけない」というコマに力強さを感じました。この考え方の裏にあるのは、どういう経験・思想なのでしょう。

尊敬する先輩の僧侶に「お坊さんは悲しみの中にいる人に良いことを話そうとしてしまいがちだ。しかしそれはすごく傲慢な事だ」と言われたことがあります。

いい話や感動する話しをしようというのは、人間の力で悲しみを癒せると思っているという事です。

浄土真宗では、「本当の意味で」人間を救えるのは仏様だけだといいます。

相手の悲しみを理解し何とかしてあげたいと思うことは大切です、しかし、人生というのは単純に幸不幸ではおさえられないものです。

他者の人生を価値判断し、癒そうとする行動に欺瞞を感じる人もいます。

そこを自覚的に一歩とどまりたいと思っています。

ただその人の人生を受け止めるのが仏教なのです。

仏は人間の人生を価値判断せずそのまま厳粛なものとして受け止める存在です。

我々にできるのは、仏の教えを共に聞いていく事なのです。

僧侶も、それ以外の方も共に仏の眼差しの中にある存在です。

他者を分かったつもりになるのではなく、寄り添う、一緒に教えを聞くという態度を大事にしたいと思っているのです。

近藤丸

——「思った以上に多くの方が若い家族を喪う経験をされている」というのは、色んな家庭にお参りをするお坊さんならではのお気づきだと思います。この他に、意外だった事はありますか?

お盆にお坊さんが来てくれることを楽しみにしている家庭も多いということですかね。

長崎にお参りに行く際はその地域の名物である餡餅を多くの家で出して頂いて、手作りの家もあるので、その場で食べることがあります。

お腹がはちきれんばかりになることがあります。しかし、そうした家庭も最近は減ってきました。

他には、一人暮らしで生活は乱れている感じがしても、先祖の事とか、親から受け継いだ仏壇を大事にしている方がおられます。

そういう姿をみると、手が合わさりますし、こちらも気を引き締めて大事にお参りをしたいなと思います。

——コロナ禍の現在、お盆のお参りに起こった変化で印象的だったことはありますか?

コロナ危機の中でお参りが断られることが多くなっています。私自身、毎年行っているお盆参りが今年はキャンセルになりました。

また、お参りの後に、檀家さんと会話をする時間が結構大切だとおもっているのですが、今年はお坊さんも自粛してササっと席を立つようです。

あまり長居して欲しくないという雰囲気も感じることがあります。

会話の時間が短くなることが少し残念です。

——僧侶である近藤さんがSNSで漫画を描き始めたきっかけは何だったのでしょう。

私は仏教系の私立学校で中高生に仏教を教える仕事をしていました。

自分は漫画や絵が好きで、たまに黒板に絵を描きながら説明をしていました。すると、普段は仏教に興味がない生徒が絵に食いついてくれることがあったのです。

それで、自分は得意な絵を生かして仏教を伝えて行くのが良いのではないかと考えるようになりました。

そういえば、これまでも仏教をモチーフにした漫画はあったのですが、本物のお坊さんが描く仏教マンガというのは聞いたことがありません。

難しいお経の話を漫画で表現する仕事は面白いし、意味のあることだと思うようになりました。

それで下手なりに漫画を描き始めたのです。

近藤丸

——今後はどのような漫画を描いていきたいですか?

仏像ブームに見られるように、今仏教は一つのカルチャーとしては人気があるように感じます。

しかし、仏教の大事な部分は何といっても教えの内容です。そこが曖昧になっていたり、認知されていなかったりします。

私は僧侶なので、カルチャーとしての仏教ではなく、ど真ん中の教えを若い世代にも伝えたいと思っているのです。

お経の教えが実生活・現代の人の生き方にどのような意味を持つのかを描いていきたいと思っています。

ただ、真面目すぎても読んでもらえないと思っています。

今『ヤンキーと住職』というコメディー漫画を描いています。

この作品は読んでいくと徐々に仏教の知識が得られる仕組みにしているつもりです。

この作品を中心に基本は面白おかしく、時に真面目に仏教を伝えるマンガを描いていきたいです。

いつの日か浄土真宗の主たる経典である「無量寿経」の教えを漫画化したいと思っています。

でも漫画の技術も、仏教の勉強も不足しているので両方修行していきたいと思っています。

気になった方は読んで頂けると有難いです。

——ありがとうございました!

仏教が楽しく学べる「ヤンキーと住職」はこちらから読めます!

『ヤンキーと住職』第9席 「卑下慢」 ※漫画は個人的な見解で仏教教義や宗派見解と異なることがあります。あくまでも作者の解釈です。 #コルクラボマンガ専科 #仏教マンガ  #漫画が読めるハッシュタグ #慢

ぜひ、近藤さんのツイッターをのぞいてみて下さいね!