2月6日、インド南部で爆発によりバスの運転手の男性が死亡し、他にも3人が怪我をした。地元警察によると、隕石が落下したことが原因だという。

亡くなったのは、バス運転手のカマラジュさん (40) 。タミルナドゥ州のジャヤラリタ首相は、被害者の家族に10万ルピー (17万円相当)を提供すると発表した。

インドの科学者らは、現場から隕石と疑われる物の破片を集めて調査する予定だ。
Piece of a meteorite found at a private engineering college in Vellore. One person was dead in the explosion.
分析を担当するインド天体物理学研究所のスージャン・セングプタ准教授がウォールストリートジャーナル紙に語ったところによると、「小さな隕石が地面に落ちて、それによって人が死亡するのは非常に確率が低い」という。
「もし大きな小惑星が大気圏に入っても、それはバラバラになっていろんな方向に落ちていく。地球の表面の大半は水で覆われているので、多くの場合は海に落ちる」そうだ。
「隕石が怪我や死亡の原因となったことがきちんと文献に残っているケースは、あまりない」とNASA (航空宇宙局)。
NASAの話では、地球圏外の物体による最初の被害者として知られているのは、アナ・ホッジさんだ。彼女は1954年11月に米国アラバマ州で、約3.6キロの石のような隕石が屋根を破って落ちてきた際、重傷を負った。
「竜巻と雷とハリケーン全てに同時に襲われる方が確率が高い」と、フロリダ州立大学の天文学者であり「流星:隕石のガイド」を執筆したマイケル・レイノルズ氏は、2013年にナショナルジオグラフィックに語っている。