オーストラリア・シドニーで8月20日に行われたFIFA女子ワールドカップ決勝で、スペイン代表がイングランド代表に1対0で勝利し、見事初優勝を果たした。
同連盟は、X(旧Twitter)でこうつづっている。
「スペインサッカー連盟はオルガ・カルモナ選手の父親が亡くなったことを、深く残念に思います。カルモナ選手はワールドカップ決勝戦の後に、この訃報を知りました」
「深い悲しみに包まれているカルモナ選手とそのご家族に、心からのお悔やみを申し上げます。オルガ、私たちはあなたを愛しています。あなたはスペインサッカーの歴史の一部です」
同選手は父親の訃報に際して、自身のX(旧Twitter)を更新し、父親への想いを書きつづった。
「知らず知らずのうちに、試合が始まる前から、私は星を手にしていた。あなたが私に、二つとない大事なことを成し遂げる力を与えてくれたことを知っている。今夜、私の姿を見て、私を誇りに思ってくれていることも。安らかに眠ってね、パパ」
※ここでの「星」は、W杯で優勝するたびに代表ユニフォームに追加される星のマークを意味する。
「皆さんの愛情には感謝しきれない。昨日は、私の人生で最高で最悪の日だった。パパはきっと、この歴史的な瞬間を楽しむ私を見たいと思う。だからこそ、私はチームメイトたちと一緒にいるね。パパがいるところから、この星がパパのためのものでもあるとわかってくれるように」
スペインのスポーツメディアRelevoによると、家族と友人はカルモナ選手が決勝に集中できるよう、決勝戦が終わるまで父親の死を知らせなかったという。
カルモナ選手は決勝戦でゴールを決めた後、「Merchi」という名前が書かれたインナーを見せ、最近亡くなった友人の母親へゴールを捧げていた。