「ごはん残しちゃったから、お持ち帰りした!」「きれいに完食!」
「昨日の晩ご飯の残りをリメイクしてランチ作りました」
「野菜のヘタや皮も、こう料理できる!」
芸能人やインフルエンサー、SNSユーザーが、TwitterやInstagramでこんな投稿をしています。
ゆきぽよさん「昨日はお友達とご飯行ったんだけどお腹いっぱいになちゃって残しちゃったから、お持ち帰りして今日のランチにした」
EXILE、USAさん「今日のお昼ごはんは野菜カレー!きれいに完食です♩」
実はこれは、国連WFP協会が9月1日から10月31日までやっている、食品ロスを減らすための取り組み。
食品ロス削減の取り組みをSNSに投稿すると、1投稿当たり120円が、寄付協力企業から国連機関、世界食糧計画(WFP)の学校給食支援に寄付されるという仕組みです。この寄付120円は、学校給食4人分に相当します。
日本での食品ロスを減らすこと、そして発展途上国などの飢餓の問題の2つに取り組むプロジェクトです。
WFP協会は、世界各地で食料支援などを行う国連機関、WFPの日本における公式支援窓口です。
ツイートやInstagram投稿は「#食品ロスゼロアクション」「#ゼロハンガー2020」「#国連WFP」のハッシュタグをつけて投稿されていて、野菜のヘタや皮の意外な調理法や、料理のリメイク方法などのアイディアを得ることもできます。
「もったいない」をなくす方法は他にも、食べられる分だけ買って廃棄せずに全て食べること、コロナの影響で廃棄されそうな食材をネットで買うなど、色々あります。
料理研究家の枝元なほみさんは、プロジェクトのパートナーとして、Twitterなどで、野菜や余った食材の調理方法などを紹介しています。
国連WFPは貧困などが原因となる飢餓に苦しむ人々に食料を届ける活動をしていますが、日本での1年間の食品ロスは、国連WFPが1年間で支援する食糧約420万トンの1.5倍にあたるといいます。
国連WFP協会は「世界には、全人口をまかなうだけの十分な食料があるにもかかわらず、およそ6億9000万人が飢餓に苦しんでいます。一方で全世界で生産された食料の3分の1は捨てられているのです」と指摘します。
日本の食品ロス全体のうち、約284万トンは食べ残しなど家庭で出ている食品ロスです。
「#食品ロスゼロアクション」のハッシュタグと共に投稿された、食品ロス削減のアイディアを見て、日常生活に活用することもできそうです。
サムネイル写真・時事通信 左:EXILEのUSAさん、右:ゆきぽよさん
(木村有希さん)