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外国人が東京に住んでみたら…。あるマンガが伝える、日本で起こっていること

東京に住み始めた外国人男性が直面したこととは…?漫画家・星野ルネさんが外国人の人権をテーマに漫画を描きました。東京都の発信です。

東京に住み始めた、ある外国人男性が経験したこととは…?

日本に住む外国人が実際に直面する問題をもとに、漫画家・星野ルネさんが8枚の漫画を描きました。東京都がTwitterなどで発信しました。

知っていますか?外国人が日本で直面している問題

漫画での発信は、東京都総務局人権部が「日本に住む外国人が直面する問題について知ってほしい」と企画しました。

日本人による外国人への偏見や、学校・職場での差別・いじめ、部屋探しでの不動産差別、ヘイトスピーチなどについて取り上げています。

これを描いた星野ルネさんは、カメルーン出身で、兵庫県姫路市育ち。漫画家・タレントとして活動しています。

カメルーンから日本へ移住してから、日本の学校や社会で経験したことなどを「まんが アフリカ少年が日本で育った結果」などにまとめています。

東京都の人権部では、外国人の人権を含む、様々な人権問題について取り組んだり、発信したりしていますが、コロナ禍で対面のイベントなどもできない中、オンラインでこのような問題について関心を持ってもらおうと、東京都人権部のTwitterアカウント(@tocho_jinken)や、ウェブサイトで漫画を掲載しました。

「外国という国はない」「外国人もみんな違う」

漫画では、「外国人には部屋を貸していない」という不動産差別の問題を取り上げ、「なぜ?」を掘り下げています。

実際に、日本に長期滞在する外国人や、海外につながりがある人が部屋探しをする際に、入居を断られたり、「外国人不可」の部屋があるために選択肢が限られたりする問題が存在しています。

問題の背景には、大家と外国籍住民とのトラブルや偏見などがありますが、漫画では大家さんの声として「外国人は騒音を出したり、ゴミ捨てなどのマナーを守らない人が多いと聞いたので…」との意見を紹介。

その上で、「外国人だからとひとくくりに判断するのはやめてほしい…マナーを守って住む人が大半です」と外国人の声を紹介しています。

もちろん「外国人だから」といってサービスや施設の利用を拒否するような差別は許されることではありません。

星野さんは「ひとくくりで捉えられがちな外国人ですが、日本人が一人ひとり違うように、外国人もみんな違う」「外国という国はなく、みんな異なる文化と習慣をもつ個人です」と綴りました。

「マンガで問題を知るきっかけになれば」

東京都総務局人権部の担当者はBuzzFeed Newsに対し、こう話します。

「漫画で取り上げられている問題はほんの一部ですが、まずはこのような問題があるということを知ってほしいです」

「外国人の不動産差別や職場・学校での差別などは、(問題解消のため)東京都だけでなく政府など日本全体で取り組んでいる問題です。漫画がそれらの問題を知るきっかけになればと思います」


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