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「大至急、実現して」日本でも同性婚ができるように…声をあげた芸能人たちの言葉

東京レインボープライド2021のテーマは「#声をあげる世界を変える」。オンラインのトークライブ「#おうちでプライド2021」で4人の芸能人が、同性婚に賛成する意見を述べました。

日本最大級のLGBTQイベント「東京レインボープライド2021」が4月24日〜5月5日にかけて開催されています。

新型コロナウイルスの影響を受けて、2020年に続き、今年も各種イベントはオンラインで実施。

今年、設立10周年を迎える東京レインボープライド。トークライブ「#おうちでプライド2021」では「#声をあげる世界を変える」をテーマに、各ゲストがそれぞれの思いを語りました。

それぞれのトークの中で、4人の芸能人が、日本での同性婚実現に向けて思いを語りました。

テリー伊藤さん「愛し合ってるんだから」

タレントで演出家のテリー伊藤さんは、日本での同性婚実現について尋ねられ、「愛しあってるんだから、いいんじゃない」と話しました。

司会者は、電通ダイバーシティ・ラボが昨年末に実施した「LGBTQ+調査2020」で、回答者の82.2%が同性婚の法制化に「賛成」「どちらかというと賛成」と答えたという結果を紹介。

同性婚実現のためにもう一歩、僕たちは何をしたらいいでしょうか?」という司会の問いかけに対し、テリーさんは「僕たちが声を出していくというのが一番だと思います」と答えました。

「世論が動けば」政治家も動くとして、一人一人が同性婚に賛成という意思を表していく大切さを指摘。「僕も色んなところで発信していく」と話しました。 

アンミカさん「誰かが幸せにになることをシンプルに喜び合う」のが「人間として大事なこと」

モデルでタレントのアンミカさんは、虹色のドレスを着てトークに出演。

司会で東京レインボープライドの共同代表の杉山文野さんとは、シンガポール出身の写真家、レスリー・キーさんのウエディング・パーティーで同席したため、その話題から同性婚について語りました。

アンミカさんは、同性婚について、こう思いを語りました。

「誰かが幸せにになることをシンプルに喜び合うっていうのが、人間として大事なことだと思います」

「誰かが幸せでいるために、自分が自分らしくいることを手放しで喜び合えるってことが、みんなが共生するということにつながると思います」

レスリー・キーさんは、同性のパートナーのジョシュア・オグさんと2020年11月に音楽フェス形式の披露宴を開きました。9月には東京都渋谷区で、パートナーシップ証明書を取得しています。

レスリーさんたちの披露宴に配偶者と招待されたアンミカさんは、「LGBTQに敬意を込め」虹色のチマチョゴリを身にまとったと、Instagramに写真を投稿していました。

SHELLYさん「大至急、本当に今、実現してほしい」

タレントのSHELLYさんは、「今の社会で本当に変えたいと思うルールは?」という質問に対し、こう答えました。

「大至急、本当に今、実現してほしいと思っているのは同性婚です」

「やっぱり、同性婚が認められないと、LGBTQのコミュニティみんなが『否定』されてるというか、同じような権利が認められていない状態。日本はそんな国であってほしくない」

「同性婚を実現することは、同性カップルを家族の形として国が認めますということ」と話しました。

また、SHELLYさんは「(同性婚が)認められた時、『その(カップルの)子どもがいじめられる。子どもがかわいそう』と言う大人たちが今もいると思います」とし、こう一蹴しました。

「皆さん思い出してください。いじめっていうのは、いじめられる子が悪いんじゃなくて、いじめる側が悪いんです」

「めがねをかけてる、髪の色が他の子と違う、体の形が違う、両親はお父さんが2人がいるーー。子どもは何かと理由を作っていじめるわけですから、『いろんな人がいていいんだよ』『その人の見た目とか、変えられないことで、いじめるのは良くないんだよ』と、いじめてる側をちゃんと教育をするのが、本来の正しい社会だと思います」

ロバート・キャンベルさん「日本社会はすでに分岐点を超えている」

キャンベルさんは、2017年にニューヨーク州で男性パートナーと結婚し、翌2018年に自身のブログを通じて、ゲイだとカミングアウトしました。

日本での同性婚をめぐっては、札幌地裁が3月、同性カップルのみ婚姻による法的効果を得られないことは、法の下の平等を保障する憲法14条に反するという、歴史的な判決を下しました。

キャンベルさんはトークの中で、そのような状況を見て「日本社会はすでに分岐点を超えていると思いますが、政治がまだ分岐点を超えられていない」と語りました。

「一方で、自民党の『伝統的な家族を守る』という主張は、大切なことだということはわかりますが、『伝統的な家族』の定義がものすごく一元的で、固められたものになっています。動く社会、今の私たちの社会の現実から乖離しているところがあると思います」

キャンベルさん自身が今求めていることは、LGBTQに対する差別を禁止する法律の制定と同性婚の実現。

キャンベルさんは、政治を動かしていくためには、一人ひとりが確実に政治家に声を届けていくことだと語りました。

「やっぱりこの問題が重要だと思っている人はまず、投票するべきだと思います。そして、日頃から色々なセクターへの声を届けることも大事だと思います」

「一人ひとりが議員に手紙を綴る、電話をかける、メールを送る。そうした声が彼らにとっては、一つの指標になっていきます。どれだけ声が積み上がっているのか、聞こえているのかが大事なので、私たちがやるべきことは必ずあると思います」



プライドウィークは5月5日まで。「LGBTQの今を知る15選」として、性的マイノリティを取り巻く様々なトピックについて、専門家が紹介するセッションを配信します。

詳しいイベント内容は、東京レインボープライドの公式HPTwitterから。

\明日はいよいよTRP2021🌈/ ▶️4/24 - 4/25(両日13:00~18:00)「 #おうちでプライド2021 」 ▶️4/24(13:00~18:00)「オンラインプライドパレード」 ▶️4/26 - 5/5「LGBTQの今を知る15選」  ▶️5/5 (15:00~16:30)「多様な”かぞく”を考える〜選択的夫婦別姓・特別養子縁組・同性婚〜」

Twitter: @Tokyo_R_Pride

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LGBTQをはじめとする性的マイノリティの存在を社会に広め、“性”と“生”の多様性を祝福するイベント「東京レインボープライド」。BuzzFeed Japanは2021年4月23日(金)〜5月1日(土)にかけて、性的マイノリティに焦点をあてたコンテンツを集中的に発信する特集を実施します。

特集期間中、Twitterではハッシュタグ「#待ってろ未来の私たち」を使って、同性婚やパートナーシップ制度などのトピックをはじめ、家族のかたちに関する記事や動画コンテンツを発信します。

同性婚の実現を求めて全国のカップルが国を訴えた裁判や、各地でのパートナーシップ制度の広がりなど、少しずつ社会が変わり始めている今だからこそ、「より良い未来に生きる私たち」に向けて、「2021年の私たち」からのメッセージを届けます。

東京レインボープライド前夜祭としてお届けしたライブ番組はこちら🙌🏳️‍🌈

【これってアル?ナイ? #おうちでプライド2021】 💭「恋人のことを友達だとウソをついたことある?」 💭「自分の子供の名前を考えたことある?」 あなたはこんな経験ありますか?恋愛や暮らしにまつわる“あるあるな質問“について、ゲストとわいわい話し合いました🙌🏳️‍🌈 https://t.co/LcbE5Tx0l5

Twitter: @BFJNews

(サムネイル:SHELLYさん、テリー伊藤さん、アンミカさんの写真は時事通信より)