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あした、学校に行きたくない君へ。昔、おなじ気持ちだった人たちが伝えたいこと

夏休み明け、学校に行きたくないなと思っているあなたへーー。読者に「学校に行けない時、どうしてた?」と聞いてみました。寄せられた声を紹介します。<後編>

「夏休み明け、学校に行きたくないなと思っている皆さんへ」ーー。

BuzzFeedの読者に「つらくてどうしても学校に行きたくない時、どうしてた?」と聞くと、同じ経験をした読者から、多くのメッセージが寄せられました。

寄せられた声を2本の記事に分けて紹介します。

「逃げ道を作ってもらえたことで頑張れた」

本当に辛い時は休む。実際に休むことは少なかったけれど、親に「つらいなら休んでもいい」と逃げ道を作ってもらえたことで頑張れました。(ile、22歳、会社員、女性)

「行こうかなって思った時に行けばいい」「ゆっくり休んでね」

私も学校に行くのは嫌でした。毎日いじめに遭い、学校の先生にまで「お前はいらん」とまで言われました。友達には大切な物を取られたり捨てられたり泣いて帰ったことも毎日でした。学校の体育館裏が私の居場所でした。

でも親に言われて嫌々行くより、休んでもいいと思います。長く行きたくなければ行かなくていいんです。そのうち親が変わっていきます。どうして行かないんだろう?と話を聞いてくれるかもしれません。

あなたが楽になって「行こうかな」って思った時に行けばいいのです。居場所はあります。ゆっくり休んでね。(桜、50代、女性)

まずは学校に行きたくないと誰かに伝えて

学校に行きたくないと感じてしまうことは、悪いことではない。

まずはとにかく、誰でもいいから、今こう思っているということを伝えてほしいです。手紙でもメールでもなんでもいいし、泣いてしまってもいい。

行きたくないという気持ちを、人に伝えることで100点です。打開策は大人が考えるてくれるから、まずは行きたくない気持ちを伝えてください。(橘、42歳、パート、女性)

「学校行きたくない」と祖父に伝えた。読書に救われた学生時代

高校の頃、友達がほとんどいなくて学校が本当につまらなかったです。

そんな中、「学校に行きたくない」と祖父に言ったら、意外な言葉が返ってきました。

「お前は本が好きだろう、本でも読め」と言われたのです。祖父は厳しくて怖いので、そんなこと言わずに学校に行けと言われると思っていました。

自分はそこまで読書家だと思っていなかったけど、それから家にある週刊誌に載っていた柳美里さんのエッセイを読んだり、父が持っていた心理学の本や海外文学、内田春菊さんの自伝小説などを読み込むようになりました。

うまくいかないことがあっても、読書やファッション、映画など、気を紛らす時間があってよかったと思います。(はるひ、39歳、パート、女性)

「学校だけが居場所じゃなくていい。勉強以外に夢中になったっていい」

高校1年の夏休み明けから、ほとんどを自宅学習で過ごしました。

きっかけは夏休み中に参加した、海外派遣プログラムです。それまで九州の片田舎で育った私にとって、初めての海外での体験はあらゆる価値観を変えました。

高校入学当初から、制服指導や、大学のない町なのに進学校から有名大学を目指せと言われることに違和感がありました。自分が周りに合わせて、環境に制限されているように感じ、それまで通りの学校生活は送れないと思い、休みがちになりました。

毎朝、新聞を3時間かけて隅から隅まで読んだり、ひたすら読書をしたりする私を両親はそのまま受け入れてくれました。

通っていた個人塾が、今でいうオルタナティブスクールのように、日中の居場所になっていたことも大きかったです。好きな時に好きな教科を、興味の赴くままに探求する時間を過ごさせてもらいました。

また、親とも共通の趣味に出掛けたり、家族旅行をしたりして家族との接点を持てました。ある意味、時間に自由だったからだと思います。

実を言うと私は、つい最近まで自分を「不登校」と思っていませんでした。それだけ、周りが尊重してくれたのだと思います。結果、わたしは大学に入学してからの、選択式でできる学問の方が合っていました。

学校だけが居場所じゃなくていい、勉強以外に夢中になったっていい、そうおもいます。(神田沙織、37歳、起業家、女性)


「バズおぴ」には、子どもが不登校を経験したという保護者からのメッセージも寄せられました。

悩みを抱える児童生徒、または保護者に向けられた声を紹介します。

「休みたい」はSOS。まずは否定せず受け入れる

私には2人の子どもがいます。高校生3年生の女の子と高校1年生の男の子。

たまに「今日は行きたくない」ともらすこともあります。そんな時は「いいんじゃない?少しゆっくり休みなよ」と、休むことを否定せず受け入れています。

大人だろうが子どもだろうが、心が疲れた時や体がしんどい時は休むべき。しかも、早めに休む事で回復が早いと思っています。

人生につまずく事や上手くいかない事、しんどい時など、本人にしか分からない事は沢山あります。

そんな時、アドバイスをするのも1つの手段だけど、私は話を聞いたり受け入れたりする事のほうが大切だと思っています。

「休みたい」というSOSは、きっと本人にとって頑張って発した一言なんだと思います。

勇気を出して「休みたい」と伝えた一言を、まずは受け入れていいんじゃないかな?と思っています。

長く続く人生のほんの少しの期間を休んでみてもいいんじゃないか?そして、また少し元気になったら一緒に考えようーー。そんな言葉をかけてあげられる社会になったらいいなぁと思うし、そんな存在で在りたいと思います。(かなた、45歳、会社員、女性)

通信制高校を選んだ娘。「人と違っていてもいい」母の思い

学校は行かなくても大丈夫。行かない選択肢もあります。勇気を出して一言大人に伝えてください。

私の娘も中学校へ行きたくないと伝えてくれました。その時は理由は聞かずに休んでいましたが、娘からいろいろと話してくれました。実は幼稚園の時から行きたくなかったとのことでした。

本人の希望でスクールカウンセラーも受け、心療内科にも行きましたが、どちらの先生も学校行かなくていいよ!そのままで大丈夫、と言われました。

学校へ行けない、行かないことで罪悪感や自分を責めたりすることが起きるかもしれません。だけど自分を否定しないでください。

娘は周りと違う感覚であることに疎外感を感じない事もあり、自由に生きたいと話してくれました。今の時代はまだまだ生き辛いかとも思うのですが、娘なりに折り合いをつけているようです。

集団行動を特に嫌う娘は通信制高校を選びました。大学にも行きたいそうです。アルバイトも始めました。人と違っていてもいいのですよ。(とまと、48歳、会社員、女性)


【電話相談・LINE相談】

電話・LINEなどSNSでの相談一覧(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

子どものSOS相談窓口(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm

全国の相談窓口一覧(いのち支える自殺対策推進センター)
https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php

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