新型コロナウイルスの感染拡大で、沖縄県はゴールデンウィーク(GW)期間中に「旅行に来ないで」と呼びかけています。
GW期間中には毎年、多くの観光客で賑わう沖縄県ですが、感染を広げないための動きです。
そんな中、沖縄県出身の1人の女性がイラストを描き、Twitterで発信しました。
毎年多くの人が沖縄に来てくれることは嬉しい。でも今年は控えてほしい。
皆さんが「観光」と思っている地にも、住んでいる人がいます。
また沖縄が、日本が元気を取り戻した時、とびっきりの笑顔で「めんそーれ」と言いたい。
日常を描いたエッセイ漫画やイラストをTwitterやInstagramで発信している20代女性のAsannuさんは、ニュースでGW中の来沖自粛を呼びかける動きを知り、このようなイラストを描きました。
AsannuさんはBuzzFeed Newsに対し、このように話します。
「私は18歳で沖縄を出て東京で働いており、GWに沖縄へ帰る予定でした。
しかしこのような状況になり、泣く泣く帰省をやめることにしました」
「沖縄出身で県外にいるからこそ、多くの観光客の訪問に不安を抱える沖縄の人の気持ちも、沖縄旅行のために色々準備したり楽しみにしてくれたりしていた県外の方の気持ちも、痛いほど理解できます。その両方の気持ちを汲み取ってなにか私が伝えられることがあるのではと考え、
エッセイ漫画風の絵日記という形で表現しました」
沖縄でも危機感が高まっていて、沖縄に住むAsannuさんの友人も、SNSで「離島では人工呼吸器が本当に少ない島もあり、観光客の流入でコロナ患者が出れば医療機関が崩壊する」「病院がもう悲鳴をあげている。これ以上、影響が大きくなるようなことは怖い」などと発信していたといいます。
「みんなのため、まわり回って自分のために」
楽しみにしていた旅行や帰省が直前のキャンセルとなったり、渡航を現時点で迷ったりしている人に対して、Asannuさんはこう呼びかけます。
「友達、家族、恋人など色んな方と一緒に色々と準備したり、旅行を楽しみにしてくれたりしていた人も多くいるかと思います。また、私と同じように愛する家族や友人に会うため帰省を予定していた方もいらっしゃり、いろんな思いがあるかと思います」
「ですが、今はみんなのために、まわり回って自分のために、旅行や不要不急の外出は控えましょう!また世界中が元気を取り戻したとき、ぜひ沖縄に遊びにしてほしいです!
私も家族に会いたいです」
玉城知事「今は我慢を。収束後にぜひ笑顔で訪れて」
沖縄県の玉城デニー知事は4月27日、大型連休中への来県について「どうか今は来沖を我慢していただき、収束後にはぜひ笑顔で沖縄を訪れてください」と呼びかけました。
「県外在住の皆さんで、連休期間中に沖縄へお越しになる予定の全ての方に心からお願い致します」とし、美ら海水族館や国際通りなどの各店舗・主要な観光施設は軒並み休業していると説明しました。
また「離島県である沖縄県は医療体制が脆弱です」と話し、新型コロナウイルスへの感染だけでなく、急病やケガなどで病院への入院が必要な状況になった場合も、コロナでひっ迫する病院で「受け入れることが難しくなることが危惧されます」と説明しました。
報道によると、赤羽国土交通相は会見で、27日時点で県外から沖縄への航空券予約者は約1万5千人いると話しています。
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