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避難所や被災地に日本語がわからない外国人がいたら。使える多言語サービス6つ

九州や岐阜、長野県などで豪雨による被害が拡大しています。もし避難所や被災地域に、日本語に不慣れな外国人住民がいたら、無償通訳サービスや指さし会話シートが使えます。

九州や岐阜、長野県などで豪雨による被害が拡大しています。

もし避難所や被災地域に、日本語に不慣れな外国人住民がいたら、使える通訳サービスや会話シートがあります。

6つの多言語サービス・会話シートを紹介します。

1:緊急対応で、多言語通訳サービスの無償提供

多言語対応のコールセンターを運営するランゲージワンは、九州などでの被害拡大を受けて7月6日から、被災した地域などに向け、24時間対応で12言語の通訳を無償提供しています。

対応可能な言語は、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、ロシア語、タガログ語、ベトナム語、ヒンディー語、ネパール語、インドネシア語です。

詳細はランゲージワンのサイトから。通訳はメールと電話を通じて行います。

緊急災害電話通訳ダイヤル:03-6436-3677

緊急災害翻訳受付メール:translation@languageone.qac.jp

対象は、豪雨で被害を受けた熊本、鹿児島、福岡、佐賀、長崎各県および近隣県などの自治体や公共施設、避難所などです。

ランゲージワンは、キューアンドエーグループが運営する多言語コンタクトセンターで、普段は役所などの政府機関や病院、企業と提携して有償で通訳をしていますが、災害時には避難所や役所を主な対象に、主な言語では24時間体制で無償で対応しています。

2016年に発生した熊本地震の際に初めて災害時の無償通訳を実施し、それ以降、各地で地震や台風、大雨による水害が発生するたびに毎回実施しています。

2:災害時の指さし会話シート

「旅の指さし会話帳」を作る情報センター出版局が、災害時用に「被災地支援外国語対応ツール」を無料公開しています。

旅の会話帳と同じく、単語やフレーズを指でさして会話することができます。

災害時や避難所で使う単語やフレーズを、日本語と外国語10言語で表記した会話シートです。

PDF版は情報センター出版局のウェブサイトからダウンロードできます。

3:災害時の会話シート

岐阜市がウェブサイトで公開している、指さしで使える会話シートです。

日本語に、英語、中国語、韓国・朝鮮語、タガログ語、ポルトガル語の5言語の訳が併記されています。

4:観光庁監修の災害時情報提供アプリ「Safety tips」

観光庁監修の災害時情報提供アプリ「Safety tips」では、多言語対応で、災害発生情報などを見ることができます。

対応言語は、以下の14カ国語15言語です。

英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、日本語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、タガログ語、ネパール語、クメール語、ビルマ語、モンゴル語

アプリ内では、災害時に使える約30のフレーズや質問などを、日本語、英語、韓国語、中国語で記載した「コミュニケーションカード」も使えます。

コミュニケーションカードは、Safety tipsのウェブサイトからもダウンロードできます。

5:気象庁の多言語辞書

気象庁が公開している「多言語辞書」では、4千以上の気象や地理に関する単語が、14カ国語15言語(日本語、英語、中国語ー簡体字・繁体字、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、インドネシア語、ベトナム語、タガログ語、タイ語、ネパール語、クメール語・ビルマ語・モンゴル語)でまとめられています。

災害や気象に関する言葉やフレーズの訳の他に、「熱中症の危険が特に高くなります」「気象庁発表」など、避難している人に対し使える文言の訳もあります。

6:気象庁の多言語ページ

気象庁は15言語で気象情報を提供しています。

天候についての情報を伝える時には、気象庁の多言語ページから、「気象警報・注意報」「雨雲の動き」「危険度分布:土砂災害」などの項目が多言語で見れます。

(サムネイル:左・情報センター出版局、右・AFP=時事)