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「オミクロンは風邪ではない」「入院や死亡も」WHOが警鐘

新型コロナの感染急拡大を受け、WHOはオミクロン株について「風邪ではない」「軽症とカテゴライズされるべきでない」と警鐘を鳴らしました。

世界各地での新型コロナウイルスの急激な感染拡大を受けて、WHO(世界保健機関)は1月6日(日本時間)、オミクロン株について「軽症とカテゴライズされるべきでない」と警鐘を鳴らしました。

日本でも、各地でオミクロンの感染が急増しています。

「オミクロンは風邪ではありません」

WHOのマリア・バンケルコフ氏(新型コロナ対策技術責任者)は会見で、「オミクロンは風邪ではありません」と述べ、感染対策の強化を呼びかけました。

「オミクロンはそれほど重症にはならないことがわかっていますが、『軽症』であるということではありません。特にワクチンを接種していない人たちや高齢者、基礎疾患がある人も重症化する可能性があります」

「短期間での感染急拡大は、医療ひっ迫を招きます。皆さんの協力が必要です。何よりもまず、感染しないようにすることが大切です。ワクチン接種も重要となります」

クリスマス休暇の間、街で人々がどのようにマスクを着けているかを見て「ショックを受けた」というバンケルコフ氏。

鼻が出たままの状態や「あごマスク」、きっちりフィットしない状態でマスクを着けている人を多く見かけたといいます。

「全てのマスクが同じ効果を持っているわけではありません」とし、効果の高いマスクの着用、そして「正しく着用」するよう呼びかけました。

日本の厚生労働省は、不織布のマスクの着用を推奨しています。

「オミクロンでも人々は入院し、死亡も」

会見では、テドロス・アダノムWHO事務局長も、オミクロンを過小評価せず感染対策を緩めるべきでないと話しました。

「オミクロンは、軽症とカテゴライズされるべきではありません。これまでの変異株と同じように、オミクロンでも人々は入院し、死亡するケースもあります」

「実際、感染の『津波』は本当に大きく、速く、世界中の医療をひっ迫させています。病院は満床になり、医療従事者の数も足りていません。そのような状況は、コロナだけでなく他の病気の患者の治療を遅らせ、防げたはずの死を招いてしまいます」