ミャンマーでクーデターを起こした国軍に拘束されているアウンサンスーチー国家顧問兼外相らの解放を願い、日本で暮らすミャンマーの人々が連日のように、各地でコロナ感染対策に注意しながら、集会やデモを続けています。
人々はどんな思いで集まっているのでしょうか。2月11日に東京・国連大学前で開かれた集会の参加者に聞きました。
ミャンマー国軍が2月1日にクーデターを起こし、アウンサンスーチー氏やウィンミン大統領らを拘束。ミャンマー国内や日本をはじめ世界各地で連日、抗議デモが続いています。
国連大学前での集会に参加したミャンマーの人々は「日本の皆さんに、今ミャンマーで起こっていることを少しでも知ってほしい」と語ります。
参加者は「抵抗」などを表す3本指を掲げ、クーデターへの抗議や、リーダーの早急な解放を求めました。
「ミャンマーを救え」「私たちのリーダーを解放して」「民主主義を守ろう」
「ミャンマーは今、軍事クーデターにより大変な状況にあります。私の心も痛い。アウンサンスーチー氏は国民の母、ウィンミン大統領は父の様な存在です。少しでも早く解放されることを祈っています」
「ミャンマーではデモに多くの若者が参加していますが、逮捕されたりケガをしたりしていて、とても心配です」
「#独裁政治をやめろ」「#民主主義を取り戻せ」「#私たちの票を尊重しろ」
「ミャンマーにいる友人全員が現地で抗議デモに参加しています。だから私も今日、ここへ来ました。今、ミャンマーで起きている権利の侵害について、日本の人々に、そして世界の人々に知ってほしいです」
「プラカードにも『#Respect Our Vote(私たちの票を尊重しろ)』とありますが、私たちの政府は、私たちが2020年の選挙で選びました。私も東京のミャンマー大使館から投票しました。軍による独裁でなく、私たちの票を、選挙結果を尊重してほしいです」
「早急な解放を求めます」
「ミャンマーでは今、ルールを守り平和的な抗議デモに参加している人々が、警察による制圧で被弾し、ケガをしています」
「ミャンマーで今、何が起きているか日本の皆さんに知ってほしいです」
「コロナは怖い。しかしミャンマー国軍はさらに酷い」
「今、世界で一番怖いのは新型コロナウイルスです。私たちも怖いし、心配です。でも、軍人や軍事政権はもっと怖い。コロナ禍でこのように集まるのは悪いことです。本当に申し訳なく思っています」
「しかし、ミャンマーはこのままではいけません。今、ミャンマーで起きていることを日本の方々に知って頂くためにも、今日集まっています」
(集会では入り口で1人つずアルコール消毒がされ、マスク着用なども徹底していました。集会では皆が同じ方向を向いて座るなどの感染対策を取っていました)
「私たちは、私たちのリーダーを信頼しています」
「ミャンマーの状況が少しでも早く良くなってほしいです」
「インターネットが遮断されたりして、家族と連絡が取れない時もありました。軍により、ネットが完全に遮断されるのではととても心配しています」
「アウンサンスーチー氏の解放を」
「軍事クーデターが起こり、1988年の民主化運動の時のように警察や軍により制圧されるのではないかと国民は恐れています」
「2人のリーダーを解放してほしい。そしてクーデターを起こした軍関係者が処罰を受けることを願っています」
「私たちのリーダーを救って。私たちの未来を救って」
「私たちのリーダー、そして私たちの未来を救って」
「アウンサンスーチー氏や大統領たちを今すぐ解放してほしいです」