ドトールコーヒーが食品ロスを減らすため、当日に消費期限を迎える食品の割引を11月11日から始めます。
割引を実施する店舗は、ドトールコーヒーショップ全店(1078店)と、一部のエクセルシオールカフェ(20店)です。
同社の広報担当者によると、閉店数時間前などから、当日に消費期限を迎えるデニッシュ、焼き菓子、サンドイッチなどの袋詰め商品を10%〜30%、割り引きます。
割引対象の商品には、割引率を示す緑色のシールが貼られます。
その日に割引するかどうか、何時から始めるかは、各店舗の状況によるとのことです。
アプリを使って、食品を「レスキュー」することも
今回の割引が、ドトールコーヒーショップ全店で導入されるのに対し、エクセルシオールカフェは20店と一部のみの導入になっています。それには理由があります。
エクセルシオールカフェ50店舗(8月下旬時点)では今夏から、アプリを使って、食品を“レスキュー”できる、フードシェアリングサービス「TABETE(タべテ)」を導入しているからです。
タベテのアプリでは、まだおいしく食べられるのに売り切るのが難しいレストランやカフェのフードを見つけて購入し、食品ロスを削減することができます。
その日の店舗の状況で出品内容は異なりますが、エクセルシオールカフェからは、サンドイッチや焼き菓子などが出品されています。
広がる「割引」での食品ロス対策
食べられるのに捨てられている「食品ロス」を減らしていくため、政府や民間企業が取り組みを進めています。
農林水産省によると、2018年度の食品ロス量は合計で600万トン。内訳は事業系食品ロス量が324万トン、家庭系食品ロス量が276万トンです。
これまでも、スーパーなどでよく見かけていた閉店時間前の「割引シール」ですが、食品ロス対策として、割引の動きが広がってきています。
スターバックス コーヒージャパンは8月から、当日に各店舗で売れ残ったドーナツやケーキ、サンドイッチなどのフード商品を、閉店3時間前をめどに20%割引するプログラムを導入。
コンビニのFamilyMart(ファミリーマート)でも、消費期限が迫った商品に「◯円引き」と書かれたシールを貼って値引きする「エコ割」を行っています。