• sustainablejp badge

廃棄が迫った食品が値下げに。ファミマの「エコ割」が良いことずくめだった

FamilyMart(ファミリーマート)では、消費期限の近い食品を値下げする「エコ割」が導入されました。その経緯を開発担当者に伺います。

先日ファミマにお昼を買いに行くと…。

実は「エコ割」という新しい取り組みがスタートしてた

ーー今までの値下げとなにが違うのでしょうか?

「エコ割」は、シールを商品に貼るだけで、会計時に値下げができる仕組みです。

1日に4回、消費期限を確認するタイミングがあります。

期限が迫った商品を値下げすることがありますが、その時にバーコードつきのシールを貼るだけで簡単に済ませられるようになりました。

そうすることで直営店だけでなく、対応が難しかった加盟店でも簡単に値下げができるようになったんです。

ーーーなるほど、値下げが効率化されるようになったということですね。

はい、そうです。

効率的に値下げができる恩恵ははかり知れません。

それは、毎日の天候や周辺状況を見ながら商品を仕入れている店舗の事情と関係があります。

例えば梅雨が明けて天候が悪化した時には、一時的に客足が鈍ることがあります。

また昨今の状況では、近隣でイベントを準備していたのに中止になることも。

そんな時に、仕入れていた商品を余らせるのではなく、少しでも安くお客様に提供できるようにするために、効率的なシステムが役に立つんです。

ーーーお客さんが安く買えるだけでなく、お店側にも廃棄食品を減らせるメリットが!まさに良いことずくめですね。

加盟店からは「助かる」「廃棄する食品が減った」という声をたくさんいただいています。

また、シールによって、お客様にも「エコ割なんだな」とわかっていただけるようになりました。

ーーーいち消費者として、身近なコンビニで食品ロス削減に貢献できるのは、すごくいい取り組みだと思いました。社会全体の中で、他業種と差別化して取り組みたいことはありますか。

いわゆる見込み需要と供給のバランスが、コンビニの課題だと思いますが、「エコ割」のようにシステムで解決につなげることもできます。

お店で発注する人が、いかに効率よく発注できるか。店舗と本部が、スーパーバイザー(巡回指導員)と一緒に考えながら進めていきます。

ーーー「エコ割」のほかにも将来的に取り組むことがあるということでしょうか。

ーーーファミマフードドライブ…?

ーーーなるほど、とても興味深いですね。近くのお店にあったら利用したいです。

実際に食品ロスのニュースをみて「何かしたい」と思っていたお客さんから、すごく集まっています。

消費者の食品ロスの防止にもなるし、社会支援にもなる。

地域の拠点として、みなさまが食品ロスをなくす取り組みを支えられるようにこれからも続けていきたいと思っています。