新型コロナウイルスや感染予防方法について、子どもにどう伝えていますか?
医療関係者とデザイナーら有志が協力して、絵本や塗り絵、ポスター、動画を作りました。
ポスターや動画は、日本各地の病院や教育機関などで、活用されています。
日本語話者以外にも広めるために、ポスターは全17言語で展開されています。
子どもに分かりやすい情報を。医療者など有志で作成
ポスターなどのコンテンツは、医療関係者ら有志が集まり、「一目で見て、子どもにもわかりやすい予防啓発を」という思いで作成しました。
亀田総合病院の医師の林さん、国立国際医療研究センターの堀成美さんらが監修し、デザインとイラストは、Bowlgraphics inc.の德間貴志さんが担当しました。
他にも、WEBサイトやアニメーション制作、絵本作成、翻訳など多くの有志が協力し、作られました。
感染症対策コンサルタントの堀成美さんはBuzzFeed Newsに対し、既存のコロナの感染予防についてのコンテンツは、「文字が多く、指導的なメッセージに圧迫感や距離を感じた」と話します。
子どもに視覚的に、楽しんで感染予防を知ってもらうため、ポスターもカラフルに、分かりやすく作られました。
堀さんは、コンテンツを利用する、保護者や学校関係者らに向け、こう伝えます。
「感染対策は地味なのですが、コロナだけでなく他の感染症予防にも有効なので、生活の中で自然にできるよう声かけをしてほしいです」
病院、街中、様々な場所で活用。海外でも
ポスターなどのコンテンツは、ウェブサイトからダウンロードできます。
日本各地の病院や幼稚園、学校、学童、NPOなどで活用されていて、病院の待合や駅前ロータリーに貼り出すなどして使われています。
日本に住む、日本語以外の言語を母語とする家族や、海外の子どもたちにも広げようと、ポスターは以下の17言語にも訳されてウェブ上で配布されています。
英語(English) / スペイン語(Espanol) / ポルトガル語(Portuguese) / フランス語(French) / イタリア語(Italiano) / ドイツ語(Deutsch) / ロシア語(Russian) / チェコ語(Česky) / スロバキア語(Slovensky) / スワヒリ語(Swahili) / ヘブライ語(עברית) / 中国語・繁体(繁体字) / タガログ語(Tagalog) / インドネシア語(Indonesian)/ 韓国語(한국어) / 日本語(Japanese)
多言語で展開したことから、ロシアからの問い合わせや、ケニアからの利用報告もありました。
ケニアの首都ナイロビでは、手洗い場の水タンクにポスターを貼り、感染予防を呼びかけている様子が、写真で報告されたといいます。
また、在日フィリピン人から「マニラの学校に送りたい」との要請があり、依頼者により、ポスターや、別枠で作成したタガログ語版の塗り絵、絵本などがフィリピンに送られました。
塗り絵で学ぶ
ポスターや塗り絵では、感染予防に大切なことがイラストと共に示されています。
・ひんぱんに手を洗う
・よく寝る
・よく食べる
・目鼻口をさわらない
・鼻と口をおおう
・距離を取る
・運動をする
・かぜ気味なら休む
絵本で学ぶ
【動画】感染予防のためにできること
YouTubeには、絵本の読み聞かせ動画も掲載されています。
読み聞かせは日本語で、字幕は日本語のほかに、英語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、韓国語を選ぶことができます。