参議院選挙が6月22日、公示されました。投開票日は7月10日(日)です。
どの政党の候補者に投票したらいい……?
そう悩んだ時に、一目で各政党の方針がわかるチェックリストがあります。
様々な分野で活動する市民団体などの有志が、主要政党8党に20項目計43問の質問状を送り、その回答を公開しました。
自由民主党、立憲民主党、日本共産党、社会民主党、日本維新の会、国民民主党、公明党、れいわ新選組が答え、全回答がウェブサイト「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト 参議院選挙2022」に掲載されています。
労働、教育、ジェンダー平等、税金・税制、環境問題ーー。
様々な分野の質問に対し、各政党は原則、「○」か「×」で回答。チェックリストの「詳細」の欄では補足説明を読むことができます。
「○」か「×」での回答がなかった場合は「ー」で表示しています。
「どうせ変わらない。そう感じることもあります。でも…」
チェックリストの公開にあたり、主宰者はウェブサイトに掲載したステートメントで、このように思いを綴りました。(一部抜粋)
《衆院選から8ヶ月が経ちました。あれからの毎日を皆さんはどのように過ごしてきましたか。選挙が終わったあの日、みなさんが感じたのは、未来への希望でしょうか。それとも、現実は変わらないという深い絶望でしょうか》
《「どうせ変わらない」そう感じることもあります。でも、私たちひとりひとりのアクションひとつで変えられる現実は確かに存在しています》
《みんなの未来を選ぶためのチェックリストをきっかけに、いま目の前にある課題について、人々が抱える痛みや苦しみについて、私たちの未来について、臆することなく、一人一人が自分の言葉で語ることのできる社会になって欲しいと切望しています》
「もっと知りたいと思ったら政党のサイトで公約を読むことができる」
主宰者はチェックリスト公開に際し6月20日、都内で会見を開き「投票の際の参考にしてほしい」と呼び掛けました。
発起人の一人で、弁護士の馬奈木厳太郎さんは、会見でこう語りました。
「それぞれの政党の立場がわかりやすくなっているのではないかと思います。投票の際には、詳細の説明までぜひ読んで、判断していただければと思います」
「もっと知りたいと思ったら、政党のウェブサイトにいけば公約を読むことができます。そのように、次につながるようなステップとして、チェックリストを使ってもらえればと思います」
「人々が政治に関心を持つことで、政党の緊張感を高めることになる。そういったことにも意味があるのではないかと思います」
同性婚、核共有、緊急避妊薬ーー。あの政党はどう答えた?
「同性婚の法制化を実現しますか?」という質問に対しては、自民党のみが「×」と答え、他の7党は「○」と回答しました。
ロシアのウクライナ侵攻を受けた、核共有をめぐる議論について「日本も核共有をすべきだと考えますか?」という質問には、日本維新の会のみが「○」とし、国民民主党は「ー」、他の6党は「×」でした。
「緊急避妊薬について、処方箋の必要なく、薬局で薬剤師の関与のもと購入可能にしますか?」との質問には、8党全てが「○」としました。
「消費税を減税、または廃止しますか?」という質問には、自民党と公明党が「×」、ほかの6党が「○」と答えました。
「最低賃金を全国一律1500円に引き上げますか?」という質問には、日本共産党、社民党、れいわ新選組が「○」、日本維新の会と国民民主党が「×」、自民党、立憲民主党、公明党が「ー」でした。
それぞれの質問に対し、なぜ「○」や「×」としたかという詳細も書き添えられています。
主宰者は回答をもとにチェックリストの画像も作り、随時、「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト」のTwitter(@minnanomirai21)やInstagram(@minnanomirai21)のアカウントで公開していく予定です。