「ハムチーズサンドの子、またいるの?(笑)」現場の皮肉、事務所の厳しい管理…世界的モデルが過去の苦しみを吐露

    ケイト・モスの妹で、モデルやインフルエンサーとして活躍するロッティ・モス。姉妹タレントとしての葛藤、体形批判や厳しい管理を受けた苦悩を告白しました。

    ファッションモデルのロッティ・モスが、雑誌にエッセイを寄稿。所属事務所やファッション業界から批判を受け、苦しんだ過去を明かしました。

    世界的スーパーモデル、ケイト・モスの妹であるロッティ。いわゆる「姉妹タレント」として、世間に認知されてきました。

    そんなロッティは、 女性向けファッション誌『グラマー』イギリス版にエッセイを寄稿。モデル時代に経験した「トラウマ」を赤裸々につづりました。

    ロッティは13歳でスカウトされ、その3年後にファッション業界で活躍するようになりました。しかし、ケイト・モスの妹というだけでメディアから注目を浴び、当時は「生きた心地がしなかった」といいます。

    「若くして世間の注目を浴びることが、メンタル面にどれだけ悪影響を及ぼすのか、きちんと理解していませんでした」

    「でも実は、姉のケイトとはそれほど親しくないし、姉のことをあまりよく知らない。だから(モデルとして、そして思春期を)育つ中で本当につらかった」

    「業界内外で有名な同業者も、私にモデルとしてのアドバイスは何もくれなかった」

    ロッティは、こうした「姉妹タレント」として見られる苦労だけでなく、事務所の厳しい管理にも悩んでいたといいます。

    ファッション・ウィークに出演したときのトラウマも明かしています。

    「『ああ、ハムチーズサンドの子、またいるの?』とか『ハムチーズサンド、お代わりする気?』って。まるで私が小太りかのような皮肉でした」

    「ウエストを絞ることはできましたが、まったく健康的じゃなかった。これがさらなる悪夢の始まりでした」

    大きなお金が動くからという理由で、本心ではやりたくないブランドの仕事も受けていたと告白しています。

    「当時、サンプルのサイズに当てはまる体形じゃなかった。だから服が入らず、撮影現場で泣きたくなったこともありました」

    「ファッション業界のプレッシャーに耐えられなった私は、ついに深刻なうつ状態になりました」

    しかし2021年、ロッティに転機が訪れます。大人向けの会員制サイト「OnlyFans」でクリエイターとしてヌードコンテンツを投稿し、ボディポジティブについて発信するようになりました。

    ロッティ・モスの寄稿文(全文)はこちら。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙島海人