「『セクシーなタイプの女優』になるよう育てられた」世界で最も稼いだ女優、10代を振り返る

    『ロスト・イン・トランスレーション』『真珠の耳飾りの少女』でアイコニックな女優として10代で名を揚げたスカーレット・ヨハンソン。世間のイメージや、キャリア形成に悩んだ過去を語りました。

    ハリウッド界の大スター、スカーレット・ヨハンソン。

    芸歴も長く、映画デビューは10歳です。カルト的な人気を誇った『ゴーストワールド』に出演したのは17歳のとき。そのわずか2年後、代表作『ロスト・イン・トランスレーション』『真珠の耳飾りの少女』で主演を務めます。

    先日スカーレットは、「Table for Two with Bruce Bozzi」に出演。若い女優としてキャリアをスタートさせたとき、肩身の狭い思いをし、悩んだ過去を明かしました。

    『ロスト・イン・トランスレーション』と『真珠の耳飾りの少女』の撮影は同時期で、スカーレットが18〜19歳のころ。このときに「自分の女性としての魅力、自分が何を望まれているか、セクシュアリティについて自覚し始めていた」と語ります。

    「ある意味、いわゆる『セクシーなタイプの女優』になるように操られて、育てられていたんです」

    「ただ別の女性を、相手の欲望の対象を演じていたら、突然このポジションに追い詰められてしまった。しかもそのイメージから逃れられなかった」

    「こんな状況にある人の前に座って、『大丈夫、うまくいっているんだよ』と言い聞かせるのは簡単です。でも、ただ『セクシーなだけ』の俳優の価値はそのうち燃え尽きます。それ以上のチャンスはありません」

    キャリアに悩んだ若いころを、スカーレットは「興味深くて奇妙で、解決困難な状態」だったと表現しました。他の複雑な役柄を探すのに、苦労したといいます。

    しかし、この時期を経て「以前とは違う作品に参加し、すばらしいアンサンブルの中で活躍できる女優を目指せた」と振り返ります。キャリアの転換は「本当に努力の賜物だったと思う」と語りました。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:髙橋李佳子