米フロリダ州に住む99歳のおばあさん。ある朝、目を覚ますと、彼女の胸の上には熱帯雨林に住む珍しい動物が乗っていた。

家でグッスリ眠っていたおばあさんは、何かが乗ってくる重みを感じたという。獣医のドン・ハリスはBuzzFeed Newsに語った。
「彼女は何かに自分の顔が撫でられている感じがして起きた。そうしたら、この動物と対面する羽目になったんだ」と、ハリスは言った。
おばあさんはパニックを起こし、動物の方は屋根裏部屋に駆け込んだと聞いた、と、息子カルロス・アグアラスはテレビ局に語った。
「私は午前2時に電話で起こされた。そんな時間の電話はいいニュースなわけはないないけど、それは恐怖におびえた義理の母からだった」
アグアラスと友人のキャシー・モガーリ、そしてモガーリの息子が、女性の家に駆けつけた。すると、中南米に生息する哺乳類であるキンカジューと遭遇した。

この動物は、「ハニーベア」とも呼ばれ、アライグマ科である。獣医のハリスは、サルに似た行動をするアライグマだと表現する。
ハリスとアグアラスたちは、電話で他のキンカジューの声を再生し、この動物を誘い出すことに成功した。彼らはこの生き物をハリスのメディカルセンターに連れて行った。
ハリスはこのキンカジューを診察した。キンカジューはそれまでペットとして飼われていて「とてもおとなしかった」と、ハリスは語った。
「おびえていて、体温が下がり、少々脱水症状が見られたが、その他はまずまず良好な健康状態だった」と、そのキンカジューについて述べた。
その後、この動物は回復し、ハリス曰く「絵に描いたようにいい健康状態」となった。
飼い主は、自分のペットがニュースに出ているのを見てセンターに連絡してきた。飼い主とキンカジューは水曜日に再会した。


キンカジューはライセンスさえあればペットとして飼うことができるが、噛んで人に怪我を負わせることもあると、ハリスは言う。
また、この動物は森林で生活するのに慣れているので、飼い慣らすのにも向いていないと付け加えた。
「家の中に閉じ込めておくのは、彼らにとってあまり理想的ではないだろう」と、ハリス。
アグアラスはテレビを通じ「これは、家の中でペットとして飼う動物ではない。専門家に任せてほしい」と飼い主にメッセージを送った。