男性とは違う女性ならではの症状、感覚、そして周りからの扱い…。 ADHDだという海外の女性BuzzFeed読者に、それぞれの症状や体験談を語ってもらいました!
注意:この記事は、ADHDを診断・治療する目的はありません。自分はADHDなのかな…と気になる人は、専門医に相談しましょう。
また、以下の体験談は自己申告であり、彼女たちが実際にADHDかはわかりかねます。
1. —youdontgettoknowwhoiamさん
ADHDの診断がおり、初めて処方された薬を飲んだ時、机に向かって宿題ができたんです。
宿題の内容が理解できる上に、平均的なペースで作業できていることが嬉しくて涙がでました。そういうことだったのかとやっとわかりました。
私はADD(注意欠如障害)だったんです。真面目で必死に勉強しているのに、何をやっても人の3倍かかる理由に納得しました。
2. —squirrelhiralさん
自閉症の弟がいます。小さい頃、弟がいろいろできないことあっても、自閉症だからと理解されていました。
でも、ADHDの私の行動は「お行儀が悪い」とされ、受け入れられる対象ではなく、矯正されるべき対象として扱われていました。
子どもの頃からADHD的行動を隠そうと、私が努力しちゃったせいもあるのでしょうけど、大人になった今も、両親からはなかなか理解を得られません。
3. —drmc31さん
ADHDの診断がおりたのは、40歳の時。
私は、ヒスパニック系のレズビアンで、勉強にも運動にも熱心な性格。
私が子どもの頃は、ADD/ADHDは、家中を飛び跳ねているような白人の子どものものだとされていました。
長年自分と向き合い大人になった私は、友人に私の状況(頭の中)を打ち明けることに。すると、友人からはADHDの可能性を指摘されました。
ADHDに関するデータを見せてくれ、友人たちが目にした私の行動との類似点をあげてくれました。すごく衝撃を受けました。専門医を訪れ、素晴らしいドクターに出会い、自分の頭の中のすべてを打ち明けました。
常に手に6つのリードを持って6匹の犬と散歩しているような気分なんですと。
料理も、朝の支度も、仕事も、掃除も、仕事も、買い物も、とにかく何をするにも6匹の犬の世話をしながらしているような感覚で、とても疲れるし、安心できないんですと。
ドクターはすぐにテストをしてくれ、ADHDの診断がおりた時は、肩の荷がおりたような感覚になりました。ビバンセ(多動性障害治療剤)を処方してもらい、やっと睡眠薬なしで眠ることができました。
あの時の安心感は忘れられません。今でも、不安になったり落ち込んだりしますが、以前よりも気持ちの整理がつけやすくなったと思います。
4. —lnicolek012さん
自分をADHDだと思ったことは一度もありませんでした。
高校時代は優等生だったので気づいていなかったのですが、大人になってから症状がより重くなるタイプだったようです。すぐにいっぱいいっぱいになってしまい、特に仕事でタスクをこなすのが難しいことがよくあります。
作業していても、心があちこちに散らばっているような感覚で、今やるべきこと以外を考えてしまいます。何百というプロジェクトに手をつけては最後までできない。または、何もかも放り出してしまう。もしくはその両方。
そんなことばかりです。職場で気持ちがいっぱいになると、そこから回復するのに時間がかかります。病院の予約を忘れたり、家事がうまくできないと、心がめちゃくちゃになって自分がダメな人間に思えてくるんです。
5. ー匿名希望
私のADHDの症状は主にイライラ、もどかしい感覚。
心に制限をかけらているような、封鎖されている場所があるような。
パスワードがあれば少しだけでも開くのに、そのパスワードがわからない。そんな感覚なんです。
6. —lepord257さん
子どもの頃、母がADHDの診察に連れて行ってくれたのですが、読書が好きな子がADHDなはずはないと言われてしまいました。
本が好きでも、物忘れや、集中力のなさ、いろいろできないことはたくさんあったのに…。
大学に入学すると、寮のルームメイトがADHDもちの子で、自分とよく似ていたので、学校の福祉サービスでADHDのテストを受けることにしました。その後、診断がおり薬が処方されるようになりました。
自分がADHDだと分かってほっとしています。できないことがあっても自分を責めずに、向き合うことができるようになりました。
7. —nikkisevvenさん
50歳のとき、たまたまADHDだということがわかりました。
ある日、睡眠検査を受けた後に、慢性不眠のきっかけにならないよう、日中の眠気を覚ますための精神刺激薬を処方されました。服薬後、睡眠カウンセラーから心臓がドキドキしたり、呼吸が荒くなるなどの副作用を感じるかと聞かれ、ないと答えました。
すると、カウンセラーがADHDの可能性を指摘しました。ADHDじゃないと副作用がでるそうです。その数ヶ月後、頭痛クリニックで処方された薬について話している時、医師から同じ質問をされ、まったく同じことを言われました。
ADHDじゃない人は、副作用がでるはずだと。この時、ようやく今までの人生の全ての謎が解けた気がしましたね
8. —elliewoolstenholmesさん
30代でADHDだと診断されました。
昔から、集中力や感情の制御、時に多動の問題を抱えていたのですが、私が子ども時代を過ごした90年代は、ADHD=男の子の症状だと思われていたんです。とにかく飛び跳ねまわっているような男の子たち。
一方、勉強するのが好きだった私は学校で品行方正。集中力が低いという問題はあったものの、成績も悪くはありませんでした。なので、誰もまさかADHDとは思わなかったんです。
20代の時に、パーソナリティ障害と診断されたのですが、自暴自棄になることも、人間関係で問題もなかった私には、その判断にどうも納得がいきませんでした。
その後、パーソナリティ障害ではなくADHDだと明らかになり、処方薬を飲み初めて人生が変わりました。自分の思考が散り散りにならず、きちんと考え抜くことができたんです。子どもの時に、診断がでていたらよかったなと思います。
9. —匿名希望
既婚、2児の母となった33歳でADHD診断がでました。
考えがまったくまとまらず、何も覚えられない。常に誰かに邪魔されているので、家事も手が回らない。自分が何もできないダメ人間のような気がしていました。
当時お手伝いをお願いしていた人が心理学関係の仕事もしていて、私の愚痴を聞いて、ADHDの可能性を指摘してくれました。
すぐに専門医を訪れ、ADHDの診断がでて、薬をいろいろ試してみました。薬を処方されて、充電完了!という気分になりました。
ずっと思っていたもっとできるはずの自分に、ようやくなれた気がしました。薬について難しいことは私にはわかりません。でも、薬を飲むことで私の生活が一変したのは確かです。
10. —stardust98さん
もしかして私はADHDなのかな?と最初に思ったのは、コリン・ボーリンガーさんのYouTubeをみたときでした。
コリンさんは、数年の通院を経てADHDだと診断されたそう。整理整頓ができない、異常な執着心があるなど、彼女の症状は私の状況とよく似ていました。
当時、うつで精神科に通院していたのですが、担当医に話をすると、うつによってADHDの症状が強まっているのかもしれないと言われ、もっと早くわかっていたらとショックでした。
定型発達の人たちとは生活が違うのだということを知っていれば、少しは悩みも減っていたかもしれないのにと思わずにはいられません。
11. —jennr4ab11fa64さん
去年の8月28日にADHDだとわかりました。きっかけはRedditのポスト。
創造性がなくなってしまったような気持ちという書き込みに対して、「私も同じ感じだったけど、結局ADHDだったよ」とレスした人がいたんです。
この書き込みが気になって、あれこれ調べ始めました。ADHDについて調べていくうちに、成人女性とADHDの関係について深く掘り下げて調べ、気がついたら泣いていました。
これは、私のことだと。
初めて私という人間が理解された気がすると思いました。コロナ禍によるオンライン診察だったので、診察してくれる医師が信頼できる人なのかも調べ、診断までかなりの時間担当医と話もしました。
その後、処方薬をもらうと人生が激変しました。生まれて初めて、頭の中のグチャグチャが落ち着き静かになりました。集中できました。
20キロほど痩せました。自分がちょっと潔癖気味なこともわかりました。友人の誕生日や、連絡に返事するのを忘れなくなったおかげで、人間関係も大きく改善しました。
12. —匿名希望
博士号取得過程の20代でADHDだとわかりました。
勉強がよくできて、学歴がよかったせいで、逆にわかってもらえなかったのかもしれません。
それでも、診察を受けてよかったと思います。薬の存在もありたがいのですが、診察を受けて一番大きかったのは、私の考えすぎじゃなかったことがわかったということです。
13. —christadavisさん
自分がADHDであるとわかって一番驚いたのは、その症状が非常に多岐に渡るということです。多動だけじゃないんです(むしろ、私は多動ではありません)。
私にとってADHDで最も辛いのは、実行機能と作業記憶に関して。
私にとっては、簡単なタスクでもとにかくこなすのが難しいんです。今日やるべきことの中で優先順位をつけるのが難しいです。スーパーで何を買うとか、車のメンテナンスに行くとか、重要なタスクも忘れてしまいます。家賃を払い忘れてしまったことも何度かあります。
忘れないようにリストを作っても、リストを作ったこと自体を忘れてしまうことも。なので、とにかくなんでもメモしておくこと、目のつくところにメモを貼り付け、マメに確認するように癖をつける練習をしました。
自分が怠けているわけではなく、他の人とちょっと脳の動きが違うんだということを受け入れると、とても気持ちが楽になりますよ。
14. —匿名希望
大人(18歳)になってからADHDの診断がおりた女性であり、心理学の臨床医である私から言わせてもらえば、近年ADHDに対する不安は高まっているように思います。
しかし、ADHDなのでは?という不安や、症状を抱えてクリニックを訪れる人たちの共通点は、ADHDがどれだけ日常生活に影響するのかを誰もしっかりとわかっていないということ。
かく言う私も最近までわかっていなかったのですが。
私の経験はほとんどの人と同じ。ADHDと診断され、同じ症状を抱える人の多さにどこか安心し、薬を処方してもらうけれど、苦しみが終わるわけではない。
臨床医として言えるのは、学校はADHDについて深く教えてくれないということ。
多くの臨床医は、ADHDとは集中力欠如という行動障害だと思い、薬を処方して終わりです。診断を受け薬を飲むのは、確かに助けにはなります。私も本当に助けられました。
でも、診断されてから約10年、臨床医になり心理学カウンセラーとして働き始めてようやく、ADHDとはなんぞやと深く学ぶことにしたんです。考え方が一気に変わりました。