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返信がないのは「NO」ということ。飲食店で会話しただけなのに…ストーキングされた女性の恐怖体験が拡散

アメリカ在住の女性教師が、レストランで居合わせた男性に話しかけられ友好的に軽く会話をします。その後、職場に連絡が来て、さらに待ち伏せまで…。「自分が世間知らずだった」と後悔しつつ「男性は、もし女性から直接個人情報をもらわなかった場合、それ以上詮索しないでほしい」と体験を振り返りました。

カリフォルニア州モントレーに住む高校教師、パティ・ブレムさん(44)。レストランで居合わせた男性に話しかけられて礼儀正しく応じたとき、まさかそれが人生で最悪の「恐怖の日々」を引き起こすことになるとは、夢にも思っていませんでした。

「普段こんなことはしませんが、あるエピソードをお話します。3カ月前にサルサ・バーに行った時、男性に話しかけられ、丁寧に応じました。住んでいる場所や職業を聞かれたので、答えたんです。男性は私が住んでいる都市を良く知っており、どの学校で教えているのかと聞かれ、学校名を口にしました」

I never do these, but story time: I was polite to a dude at a salsa bar at a restaurant 3 months ago. He asked where I was from and what I did for work and I told him. He was familiar with the city I live in and asked which school I taught at, so I mentioned the name.

Twitter: @difficultpatty

自宅から2時間ほど離れた場所にあるレストランへ妹と一緒に行ったとき、この男性に会ったとパティさんは説明します。

「やり取りした時間は、全部で60〜90秒ほどでした」とBuzzFeedに語りました。

男性ともう少し会話したあと、パティさんはその場を離れ、妹がいるテーブルに戻りました。

しばらくすると、男性とその友達が隣のテーブルに座りました。4人は世間話をして、パティと妹はレストランを後にし、帰宅しました。

数週間後、この男性がパティさんの職場に何度もメールを送ってくるようになり、事態は気味が悪く不吉なものに急変します。

「数週間後、職場のアドレス宛に例の男性から、デートをしよう、とメールが届きました。アドレスなんて渡していないし、電話番号も、苗字さえも教えていなかったのに。ちょっと怖いなと思いましたが、返信せずに削除して、そのまま何事もなかったように過ごしました」

A couple of weeks go by and I get an email in my WORK inbox from the dude asking me to go out sometime. I never gave him my email address, number or even my last name. I am slightly creeped out, but don’t reply, delete and move on with my life.

Twitter: @difficultpatty

さらに数週間後、男性から再びメールが届きます。

自分が審判をしたサッカーの試合にパティさんの学校のチームがいたのに、パティさんの姿が見えず「がっかりした」と書いてあったそう。今回もパティさんは返信せず、メールを削除しました。

それから数カ月後、パティさんは、男性が職場に来てパティさんを探していたと聞かされます。

「今日、校長先生と副校長先生とおしゃべりしていたら、教務の人から『あなたの旧友のXXさんが挨拶にきている』と言われました。誰のことか分からなくて、混乱しました」

TODAY, I am in a casual conversation with my principal and vice principal and the school admin comes in and says, “Patty, your old friend ______ is here to say hi to you!” I am confused and baffled as to who she could possibly be talking about.

Twitter: @difficultpatty

「副校長も『ああ、その男性、昨日も来たよ。あなたは帰った後だったけど。あなたの仕事が何時に終わるのか聞いてきた』と。男性の苗字を聞いて、あのメールが頭をよぎりました」

My vice principal says, “oh, he came by yesterday too, but you were already gone. He asked what time you get off of work.” 😳 They say his last name and the emails flash before my eyes.

Twitter: @difficultpatty

「男性は、車に戻って私が仕事を終わるのを待っていたようです。校長が外へ行ったところ、男性はその場を離れました。でも、すぐ近くに車を停めて、私が帰宅するのを見届けようとしているのが見えました。それで私たちは、学校に常駐している警察官に連絡しました」

He goes to his car and waits for me to leave work. My principal goes outside and it appears he decides to drive away…but we see him park down the block to watch for me to leave. We call the school resource officer.

Twitter: @difficultpatty

個人情報を与えていない人が職場に2度も来たことを知り、「驚いて怖かった。震えが止まらなかった」とパティさんはBuzzFeedに話します。

「私が別の出口から出て来るかもしれないからと、男性が車で学校の周りを回り始めました。ちょうど私の同僚は帰宅するところだったので、男性の後をつけることにしました。最終的に、男性が車を停めたところで同僚が窓を開けてビシッと言ったら、男性はやっと去って行きました」

One coworker is leaving work and decides to follow him as he begins circling the school in his car, watching to see if I’m leaving from a different exit. Eventually, he pulls over and she rolls down her window and says some choice words to him. He finally leaves.

Twitter: @difficultpatty

パティさんは「学校名を教えてしまった自分が世間知らずだった」と後悔の念を明かしました。

パティさんは続けます。「最初は、男性から連絡が来た時、ゾッとしました。でも無視していれば(デートの誘いに対する答えは)『NO』だと伝わるだろうと思いました」

パティさんは、警察に相談します。男性からのメールに対し「答えは『NO』です。もう二度と連絡してこないでください」と返事をするよう促されたそうです。

自分の経験をツイッターに投稿した理由について、パティさんは次のように語ります。

残念なことに、パティさんのような経験は、決して珍しいものではありません。望まないまま男性から距離を詰められ、身の危険を感じたり、嫌な思いをした女性は多くいます。時にはそれが、暴力や死を招く結果になることも…。

「私の経験は、思っていた以上によくあることだと思います」とパティさんも話します。

パティさんはこの出来事を経て、見知らぬ人への対応が「永遠に変わってしまった」といいます。

「今後、個人情報は絶対に渡しません。たとえそれが、危険には見えない状況でも。積極的にフレンドリーでいるのではなく、常にガードを構えるようになると思います」

女性の安心と安全のため、どんな変化が必要でしょう? パティさんに尋ねたところ、こう返ってきました。

あなたや身の周りの人が性的ハラスメントを経験した場合、相談できる窓口があります。

性犯罪・性暴力に関する相談窓口:性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター

携帯電話、NTTアナログの固定電話から→#8891

NTTひかり電話から→0120-8891-77

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:松丸さとみ / 編集:BuzzFeed Japan