公開24時間の予告編再生数2億8900万回を記録し、歴代1位となった映画『アベンジャーズ／エンドゲーム』。その中でもひときわ目を引いたのが冒頭のシーン。アイアンマンことトニー・スタークが宇宙を漂いながら、恋人のペッパー・ポッツにメッセージを残します。
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2019年4月26日に公開予定の『アベンジャーズ／エンドゲーム』は、2008年から続くマーベル・コミック原作の映画作品群、マーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）のフェイズ3最後の作品。つまり、これまで20作以上が作られてきた世界観における、大きな節目となる作品です。
最新作でも重要なテーマになることが示唆された、トニーとペッパーの関係。MCUの第1作『アイアンマン』（2008）で初登場した二人は、当時はまだスターク・インダストリーズCEOと、その秘書という関係。そこに変化があったのが『アイアンマン2』（2010）でした。
もともとトニーのことを意識していた様子もあるペッパー（演：グウィネス・パルトロー）。『アイアンマン2』ではトニーから新CEOに任命されます。
一方、これまで以上に勝手な行動をするトニー（演：ロバート・ダウニーJr.）。ペッパーをさんざん振り回した結果、ついに愛想を尽かされてしまいます。
トニーに対してやたらツンツンするペッパーは、この作品の最大の見どころの一つ。今、振り返ってみると、思わずニヤニヤしてしまうことでしょう。
でも、そこはさすが、MCUトップクラスのヒーロー。次々と訪れるトラブルを、アイアンマン・アーマーと人工知能のJ.A.R.V.I.S.を駆使して解決しつつ……。
ペッパーともすったもんだ（イチゴのくだり、最高じゃないですか？）の末、悪役に道づれにされそうになった彼女の窮地を救ったりして……。
最後には和解。熱いキスを交わして、恋人関係に。これがMCU第3作目のできごとなので、最新22作目までの間、この二人には長ーい歴史があるんですよね。
MCU内の時系列として次に、二人の関係が本編で描かれるのが第6作の『アベンジャーズ』（2012）。キャプテン・アメリカやソー、ハルクなど、MCUの他シリーズのヒーローたちとの共闘が魅力です。
こちらでは、ペッパーと仲よく一緒に自社ビル（？）のスターク・タワーを開発する姿を見せていました。重要なのは、この作品でもトニーはピンチを迎えたときに、ペッパーにメッセージを残そうとしている点。
そして舞台はフェイズ2、第7作の『アイアンマン3』（2013）へ。テーマはトニーの「アーマー依存症」で、アイアンマンシリーズの最終作として、少し重めの展開が続きます。
ここまで、トニーとペッパーの仲は順調。寝室を共にする関係になっています。恋するペッパー、めちゃくちゃかわいくないですか？ そんなペッパーだからこそ、最近のトニーの様子は心配です。
このあと、ペッパーもまた、シリーズ最大の危機を迎えるのですが、それは観た人のおたのしみということで。アーマー依存症を克服し、戦いから離れることを決意したトニーと、これまで以上に親密な関係になります。
そうそう、忘れてはいけないのが、この作品ではペッパーも、アーマーを身に着けるんですよね。ペッパーのアーマー姿、また見られる日が来るのでしょうか。ドキドキしてしまいます……！
そんな二人の愛が試されるのが、MCU第11作目の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』（2015）から。ここでトニーは結局、本格的に戦いに戻り、さらに味方にも多大な被害を出してしまいます。
この行動の影響は大きく、贖罪に専念するため、トニーはアベンジャーズ活動から一時的に離れ、休養することに。
さあ、アベンジャーズの物語は一気に現在へと加速していきます。フェイズ3の最初の作品、第13作目『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』（2016）。ヒーロー同士の分裂を描いた、衝撃的な作品です。
作中では、戦いに戻ったトニーとペッパーが別居していることが明らかに。MCU内のセレブカップルの恋の行方を、ファンが固唾を飲んで見守っていたことは言うまでもありません。仲直りしてくれ……。
ここからは二人での登場シーンが少なく、ちょっと駆け足。でも本当は取り上げたい最高のシーンが、MCU第16作目の『スパイダーマン:ホームカミング』。終盤も終盤、とあるハプニングをきっかけに、なんとトニーがペッパーとの結婚を発表！！！ 幸せそうな二人の姿はその後、第19作目の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』（2018）冒頭のランニングデート（しかも家族計画を話し合いながら）が確認できます。
ここでもう一度、最新作の予告編を。こうして見ると、この予告編、非常にグッと来ますよね……。全てを失ってしまったトニーは、どうやって過去最悪の状況に立ち向かうのか。ペッパーに想いは届くのか。
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とはいえ、私たちにできるのは、過去作を復習しながら祈ることくらい。幸い、ここからは年末年始。ゆっくり映画を観るチャンスでもあります。2019年4月26日に向けて、二人を応援しましょう！