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あやしげな宣伝はびこる水素水 業者が主張した『当たり前すぎる』効果とは?

一大ブームとなった水素水。なかには「アンチエイジング効果」などあたかも健康増進に効果があるかのようにうたう事業者も。こうした表示は適切なのか?国民生活センターが改善を要望しています。

国民生活センター / Via kokusen.go.jp

大手メーカーも参入し、2016年の一大ブームとなった「水素水」。なんだか健康に良さそうなイメージが打ち出された。メーカーによってはアトピーに対して効果があるかのような記載、アンチエイジング効果、病気の原因になるものを無害化するという記載もあった。

現状、水素水について、健康な人が飲んだ際に美容効果があるというデータはない。そして、特定保健用食品(トクホ)や、機能性表示食品として許可されて、届出をされたものもない

こうした表示は適切なのか?

国民生活センターは12月15日付けで公表した調査結果にまとまっている。センターは市場に流通している容器入りの水素水、水素生成器について調べた。

調査報告のなかで、水素水の広告や表示について、センターはこう指摘する。

販売元等のホームページや直販サイトには、容器入りは10銘柄中8銘柄で、生成器は9銘柄中7銘柄で、水素や水素水に期待されている効能効果に関する記載がありました。中には、「様々な病気の原因といわれる悪玉活性酸素を無害化する」など健康保持増進効果等と受け取れる記載があり、医薬品医療機器等法や健康増進法や景品表示法に抵触するおそれがありました。

そのなかには、「『様々な病気の原因といわれる悪玉活性酸素を無害化する』、『アンチエイジング効果』など健康保持増進効果等と受け取れる記載」もあり、法令に抵触する可能性があるという。

さらに、個別商品になると、もっと大胆な効果をうたったものもある。

法律に抵触する可能性

「ドライアイを緩和します」、「アトピーに 痒い部分に水素水をつけて下さい」、「血液サラサラ」、「老化から守ります」など健康保持増進効果等と受け取れる記載があり、医薬品医療機器等法や健康増進法や景品表示法に抵触するおそれがありました。

「体の隅々まで届く水素が全身のサビを洗い流します」、「不安定な水素は体に入るとすばやく全身を巡り、悪玉活性酸素と反応し、無害な水となり体外へ排出されます」と記載する商品もあった。

もちろんこれも「医薬品医療機器等法や健康増進法や景品表示法に抵触するおそれがあり」だ。

効果は水分補給?

センターは、調査対象の事業者に対して、水素水を飲むことで期待できる効果をもたずねている。そこでいちばん多かった回答が「水分補給」だった。

飲用により期待できる効果を尋ねたところ、15社(3社は無回答)では、「水分補給」が最も多い回答でした。その他、「ダイエット」、「疲労回復」、「美容」、「アンチエイジング」と回答した事業者もいましたが、医薬品医療機器等法で効果の表示はできないため、表示は控えているとの事業者もいました。

センターの担当者はBuzzFeed Newsの取材に対し「水素水は定義自体があいまいなものです。消費者へのアドバイスにも書きましたが、いまのところ、トクホや機能性表示食品として許可、届出されたものはありません。したがって、効能効果をうたっているものは法律に抵触している場合があります」と話す。

センターは事業者に対して、表示の改善を要望している。

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バズフィード・ジャパン ニュース記者

Satoru Ishidoに連絡する メールアドレス:Satoru.Ishido@buzzfeed.com.

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