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いま、ある一枚のイラストが世界中に温もりを広げている。

ニュージーランドのモスクで計50人が犠牲になった銃乱射事件。イラストを描いた女性は「私にできることは、どこかで温もりを必要としている人のために、ほんの少しでもいいから届けることだと感じました」と語る。

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ニュージーランド南島のクライストチャーチにある二つのモスクで3月15日、男が銃を乱射し、これまでに計50人が犠牲になった。

Fiona Goodall / Getty Images

多くの人が悲しみに暮れるなか、1枚のイラストが世界中で拡散されている。

イラストはニュージーランドの首都ウェリントンに暮らす25歳のイラストレーター、ルビー・ジョーンズさんが15日にInstagramに投稿したもの。

イスラム教徒が身につけるヒジャブを被った女性を抱きしめるイラストに、「THIS IS YOUR HOME AND YOU SHOULD HAVE BEEN SAFE HERE(ここはあなたの故郷。ここではあなたは安心できるはずだった)」という言葉が添えられている。

ジョーンズさんの投稿は18日現在、15万人以上にいいね!されている。TwitterなどのSNSでも拡散し、死者を悼む献花台にも供えられた。

Carl Court / Getty Images
Dianne Manson / Getty Images

ジョーンズさんはBuzzFeed Newsの取材に対し、今回起きた悲劇に対して、ニュージーランド人がどのように感じているかを表現したかったと話す。

「普段から私は絵を描くことで、日々の色んなことを乗り越えてきました。事件のことを耳にした時は、何が起きたのか信じられなくて、ショックを受けたり、泣いたり、怒ったりと色んな感情を行ったり来たりしていました」

「その時私にできることは、どこかで温もりを必要としている人のために、ほんの少しでもいいから届けることだと感じました。ハグは些細な仕草かもしれませんが、愛と連帯と温もりの象徴だからです」

「この国は難民や移民の故郷」

Carl Court / Getty Images

殺人罪で起訴されたオーストラリア人のブレントン・タラント被告(28)は事件前、計74ページにわたる犯行声明をネットの掲示板などに投稿。犯行の様子をFacebookでライブ配信した。

声明では、イスラム教徒などの移民を「侵略者」と呼び、「白人の文化やアイデンティティを守るため」の犯行だと主張していた

オーストラリア連邦議会のサイトによると、2016年2月時点でのオーストラリアの人口は2400万人。そのうち28.2%が、海外出身だという。

Hagen Hopkins / Getty Images

3月17日、ウェリントンに設けられた献花台を訪れたジャシンダ・アーダーン首相(右)

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は「ニュージーランド史上、最も暗い日」と呼んだ事件当日の会見で、「このような行為はこの国ではあってはならない。私たちはこのような人間ではない」「この国は難民や移民の故郷。彼らは私たちなのだ」と強調した。

また、AFPによると、ニュージーランド政府は18日、銃規制を厳格化する法案について、大筋で合意したと発表した。法案の内容は25日に明らかにするという。

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