グラミー賞で4冠を果たしたアメリカの人気ラッパー、マックルモアの髪型が、アメリカで物議を醸している。
彼のトレードマークといえば、頭の側面を短く刈り上げ、てっぺんだけ長く伸ばした金髪をポマードなどでスタイリングしたもの。
だが、この髪型が「ナチス」を連想させると批判されたのだ。
ニューヨーク・タイムズは「1930年代から蘇ったヘアスタイル」と題した2011年の記事で、この髪型がナチス・ドイツの青少年団を彷彿させるとして、「ヒトラー・ユーゲント風カット」と呼んでいる。
さらに、ワシントン・ポストも2016年の記事で、近年、白人至上主義を掲げる男性や、ナチズムを信奉する「ネオナチ」支持者の間で、この髪型が流行していることを指摘。
その代表的な例が、「オルト・ライト(オルタナ右翼)」運動のリーダーであり、名付け親を自称するリチャード・スペンサー氏だと言われている。
今月12日にはアメリカ東部のヴァージニア州シャーロッツビルで、白人至上主義を掲げるグループやネオナチ支持者が反対派と激しく衝突し、反対派の女性1人が死亡する事件が勃発。
白人至上主義への批判が高まる中、16日にはTwitterで12万人のフォロワー数を誇るあるユーザーが、マックルモアに宛ててこうつぶやいた。