世界経済フォーラムが昨年12月に発表した「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」で、過去最低の121位を記録した日本。
政治分野では世界ワースト10位に入ったほか、日本は「他の先進国よりもはるかに男女間格差が大きく、もっとも深刻で、この1年間でさらに拡大した」と評価されました。
BuzzFeed NewsのLINE公式アカウント「バズおぴ」で、日本のジェンダー・ギャップに関するご意見や体験談を募ったところ、現役の高校生や大学生から様々な意見が寄せられました。その一部をご紹介します。
正月に親戚から「勉強しなくても」
今年のお正月に親戚に「あなたは女の子だからそんなに勉強する必要はない。相手を見つけて結婚して家庭を持てばいいじゃない」と言われました。
無意識に「女性の幸せは結婚すること」「女性は勉強出来なくてもいい」などという固定概念を持っている人がいるから、男女間の格差が減らないのではないでしょうか。
《イハナ、17歳、高校2年生、神奈川県》
医学部入試「怒り通り越して虚しく」
姉が浪人して医学部を受けた年に、医学部受験での女性差別が明るみに出ました。
毎日必死に勉強していた姉を馬鹿にされているようで、怒りを通り越して虚しく感じました。
未だに「男は外、女は家」という考えに縛られている人がいると感じます。その考えから派生して、女性のキャリアアップ、医学部受験、議員数などに対する差別が生まれているのではないかと思います。
男女間格差を是正するために、どちらかが声を上げたところで全く響きません。お互いのより良い生活のためと理解し合い、手を取り合うことで実現するのだと思います。
《きょうこ、21歳、大学3年生、女性》
議会に女性を
女性議員が少ない現状についてですが、都議会の委員会を傍聴した際のことが印象的でした。
子育てに関する議題が審議される中、出席していた議員のうち女性は3割未満。女性議員たちは母親としてその案件を捉えて、可決に向けた意見を述べていました。
一方、男性議員は、どこか他人ごとのような態度でその場にいるように感じました。
結局、男性議員の多くが反対した結果、多数決で負けてしまいました。そのとき、女性の意見や女性が必要とする政策を通すためには、女性議員の数を増やすことが必要だと強く感じました。
《サキ、22歳、東京大学大学院、女性》
夫婦別姓「それなら結婚しなくていい」
先日、衆院代表質問で選択的夫婦別姓に関する質問の際、「それなら結婚しなくていい」という趣旨のヤジが飛びました。そのヤジを飛ばした人が女性だったとみられると報じられ、心底がっかりしました。
日本の男女間格差が無くならないのは、時代の流れに沿った考え方を持つことができず、昔からの考えをずっと持ち続けている人が男女関わらず一定数いるからだと思います。
変わることを皆が望まないと変われない気がします。
《くまこ、21歳、大学3年生、女性》
ただただ悔しい
私は、社会に出たらキャリアを積んでいきたいと考えていますが、国や都道府県の中枢や会社内ではまだまだ男女格差が大きいことで女性であることによって、自分の能力を正しく評価されなかったり、チャンスが少なかったりなどすると思うと、そして今も実際にそういった女性の先輩方がいるということにとてもとても悔しいです。ただただ悔しいです。
また、私は夫婦別姓の実現への動きに賛同しています。これも男女感格差の問題だと思っています。こういった現状を自分、後世のためにも変えたいです。まず、選挙権を得られるようになったら、必ず選挙に行きます。
《いわゆー、17歳、高校2年生、女性》
誰もが堂々と生きていける世界に
男性、女性と生まれ持った性はともかく、その人が好きで、その人自身が輝ける場所を作っていきたいです。
私はいまカナダの高校に通っている高校生です。私の学校ではレインボープライドをサポートしていて学校中にLGBTQ+の友達も、カップルもいます。街ではレインボープライドパレードが毎年あります。
台湾でアジア初の同性婚が認められたのは、素晴らしかったです。日本もアジアで2番目でもいい、すべての人が自分らしく、活き活きと生きていける国になってほしいです。
だれにも抑圧、差別、批判されることなく堂々と生きていける世界に。
《うなぎ、16歳、高校1年生、女性》
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(サムネイル:Paylessimages / Getty Images)
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