パニック映画で描かれるような交通事故がアメリカで現実に発生しました。
橋から飛び出して、宙づりになったトラック。いつ川に落ちるか分からない危険な状態です。運転手の命が危ぶまれましたが、ワイヤーで吊り下げられた消防士によって抱えられて無事に生還しました。
「素晴らしい仕事だ!」と称賛の声が寄せられています。
AP通信によると、事故の詳細はこんな感じです。
事故が起きたのは3月1日。ケンタッキー州ルイビルとインディアナ州南部の間を流れるオハイオ川に架かった「ジョージ・ロジャース・クラーク記念橋」で多重事故が発生しました。
ルイビルのクレイグ・グリーンバーグ市長が会見で明かした情報によると、ルイビルに向かって南向きに走行していた車両が、失速した別の車両にぶつかった後、対向車線を横切って北向きに走行していたトラックに衝突しました。
追突されたトラックはガードレールを突き破り、不安定な状態で橋にぶら下がってしまったのだそうです。
ルイビル市警の発表では、事故に巻き込まれた人のうち2人は命にかかわる重傷。救出されたトラック運転手は念のために病院に運ばれましたが、ほとんど無傷だったということです。
地元テレビ局「WBNS-TV」がYouTubeに救出の瞬間の動画を投稿。ロープで吊り下げられた消防士が、運転席から運転手の女性を救い出す様子が写っています。
地元テレビ局「WBNS-TV」が報じた救出の瞬間
SNSで称賛の声
ルイビル救急サービスは「事の始まりは午前12時3分に119番通報を受けたことでした。今日はルイビル消防署による異例の救助で終わりました」と公式Facebookに投稿。
橋が宙づりになったトラックの様子や、ワイヤーで吊り下げられた消防士が運転手を救出する様子を写した写真を添付しています。
この投稿に対して「みんなヒーローだ。こんな人々に感謝したい」
「素晴らしい救出劇だ!よくやった」などと称賛するコメントが相次ぎました。
「あなた方の英雄的な行動のおかげで、彼女は生きています」ルイビル市長が消防隊を絶賛
ルイビルのグリーンバーグ市長も、X(旧Twitter)で勇気ある消防士たちの行動を絶賛しました。
「本日現場に急行し、クラーク記念橋で勇敢にも運転手の救助にあたった消防士のブライス・カーデンさんをはじめとする救急隊員の皆様の行動に、ルイビル市を代表して深く感謝申し上げます。あなた方の英雄的な行動のおかげで、彼女は生きています」