写真家のtoshiboさん(@JIYUKENKYU_jp)が投稿した「将門の首塚」の写真。2021年にリニューアルされたあの怖いパワースポットがとてもスタイリッシュに写されており、「まさに日本といった写真でいい」「リニューアルされていたの知らなかった」と話題になっています。
リニューアル後の「将門の首塚」は、お墓周辺も白で統一された石畳で整備され、ささやかな植物が周辺に配置されるなど、明るく開放的な印象に。
写真は建ち並ぶガラス張りのビルとの対比がかっこよく、スタイリッシュさを演出しているようです。
「将門の首塚」とは
「将門の首塚」は東京都千代田区大手町にある平将門のお墓です。「将門塚(しょうもんづか・まさかどづか)」とも呼ばれています。
平将門は平安時代の豪族で、「平将門の乱」の中心人物です。それによって当時の朝廷の敵とみなされ、討伐されてしまいました。
平将門は菅原道真、崇徳天皇と並ぶ日本三大怨霊として知られており、その根拠となっているのが「将門の首塚」です。
首塚の前の説明文には、「将門公の首は京都に送られましたが、3日後白い光を放って飛び立ち、柴崎に落ちたのを見た村人が怖がって塚を築いた」という怖い話が記載されています。
また、そのほかにも将門の首伝説はいくつか残っていますが、大手町にある将門の首塚は工事しようとすると事故が起こるなど、数々の逸話が……。
「ずいぶんと近代的に……」ネットの反応
toshiboさんの投稿には、スタイリッシュにリニューアルされたお墓の様子や地価40億という数字に驚く声、将門の首塚にまつわるエピソードなどがリプライで寄せられました。
💬「随分と近代的に……地価えげつないですね」
💬「サイバーパンクすぎる」
💬「平将門公の首塚は、進駐軍が壊そうとしたら車がひっくり返って死人が出たで有名ですね」
💬「無事に工事できてすごい……」
実際に見に行って具合が悪くなったという人も。日本三大怨霊の名は伊達ではないようです。
以前の首塚
編集部は写真を撮ったご本人にお話を聞きました!
――今回、なぜ首塚を見に行こうと思ったのですか?
撮影した1週間前に付近を歩いてまして。その際に見つけました。昔訪れた事があったので、きれいになっていて驚きました。
――実際に撮影してどのような印象を受けましたか?
「将門の塚」は見下ろせないというコメントがあってハッとしたのですが、たしかに開けているのに閉鎖的というか、恐らく本当に見下ろせないようになっていて、明るいのにビルの裏にいるような印象でした。
――以前に訪れたときと比べて印象に変化はありましたか。
昔は普通のお墓といいますか、厳かな雰囲気だったので……今のように開けて明るくなっていると、言い過ぎではなくかなりの衝撃を受けましたね。
――いつもは廃墟などの写真を多く撮影されていますが、他の場所と比べて首塚に特別な何かを感じましたか?
都内にあるからこそアンタッチャブルな感じがしますね。例えば、これが地方の山奥とかにあっても、誰も気にしないと思うんですね。日本の信仰心は様々な場所に溢れていますが、こう都心のど真ん中で見ると、不思議というか、怖いというか、そんな感じに見えるのかなと。だから特別なことではないかと思ってます。
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将門塚は、東京メトロ大手町駅から徒歩3分の場所に現在も存在。地価40億円ともいわれるその場所に今もあり続ける、おごそかなパワースポットです。