「ガチで泣くやつ」「刺さった」おじさんの純愛漫画が切なすぎて涙が止まらない

    noteとウェブメディア4社によるコンテスト「#2020年代の未来予想図」で、暴力とも子さんの漫画『VRおじさんの初恋』が、BuzzFeed賞を受賞しました。

    BuzzFeed Japanは、メディアプラットフォームのnoteと共同で「#2020年代の未来予想図」をテーマにしたコンテストを開催。暴力とも子さんの漫画『VRおじさんの初恋』をBuzzFeed賞に選出しました。

    コンテストは、BuzzFeed、withnews、Business Insider Japan、BLOGOSの4つのウェブメディアによる共同企画で、4社がそれぞれの審査基準に基づいて賞を設定。BuzzFeed賞は漫画作品を対象に作品を募集しました。

    受賞を記念し、全6話のうち前半の3話分をまとめて掲載します。後日、暴力さんのインタビュー記事を公開する予定です。

    後半の第4〜6話はこちらでご覧ください。

    受賞理由

    読ませる展開で、全72ページという長さを感じさせません。Twitterでも拡散され、「ガチで泣くやつ」「刺さった」「文学でした」といった反響が広がりました。

    作者の暴力とも子さんは「バ美肉おじさん」(バーチャル美少女を受肉したおじさん)という極めて今日的な現象から想像を膨らませ、今と地続きの「ありそう」な未来像をリアリティーをもって描き出しています。

    寂れてしまったバーチャル・ワールドで、現実に疲れた孤独なおじさんが恋に落ちるという筋立ても、「ホコリをかぶった未来観を、あなたの表現でアップデートしてみませんか?」という募集要項の投げかけに、ピタリと呼応するものでした。

    全体の講評

    BuzzFeed賞は漫画が対象ですが、残念ながら漫画作品の応募数はあまり多くありませんでした。このため、「上限30ページ程度」「未発表の作品に限る」といった募集要件を緩和し、候補作を広げて選考しました。

    「#2020年代の未来予想図」というテーマに合致していることや、オリジナリティー、漫画表現としての面白さを特に重視しました。

    未来を感じさせる「設定」やアイディアを盛り込んだ作品は無数にありましたが、受賞作品は設定にとどまらず「人間」をしっかりと掘り下げて描いている点が、高い評価につながりました。