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「ARIGATOU GOZAIMASUを死ぬほど描いたら?」baanaiの個展に行った

世界的ブランドに作品提供する日本人ペインターが、人生を通じて得たメッセージを展示とライブペインティングに

ペイントアーティスト baanai(バーナイ)の初個展「ROOM FOR ART EXPERIMENT」が、2017年12月16日(土)から代官山SISON GALLERyで開催されている。

Rumi Yamazaki / BuzzFeed

baanaiは日本のサーフィン発祥となる湘南・鵠沼(くげぬま)で生まれ育ち、自身の挫折や希望、海やサーフィンを通して得たメッセージやモチーフを、手描きでタイルのように敷き詰めていく手法を特徴とするペインターだ。

作品は、キャンバスから壁画、内装、Tシャツ、スニーカー、バッグ、トランク…と多岐に渡り、クリエイティブ業界やサーフィン界隈を中心に熱烈なファンを増やしてきた。

たとえば、人気スタイリストMoriyasuさん(eight peace)は、フランスの高級ブランドGOYARD(ゴヤール)のバッグが日本で流行りだしたころ「人と同じではつまらない」と、もともと持っていた自身のGOYARDバッグにbaanaiのペイントを施して持ち歩いていたと語る。

無名ながらも世界的な有名ブランドに負けない強さを持つ、それがbaanaiの作品だ。

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彼が発信するメッセージの一つに「ARIGATOU GOZAIMASU(ありがとうございます)」という言葉がある。

前出のインタビューで「もっと才能があってもっと順調な人生だったら、僕は今の僕に出会えなかったかもしれない。だから、すべての挫折や苦労があってよかった」と自身の人生に感謝の言葉を語ったbaanai。彼は、日頃からサーフィンで海に入るときや出るときにも「ARIGATOU GOZAIMASU」と一礼するという。

今回の個展では、「ARIGATOU GOZAIMASUを死ぬほど描いたらどうなるか?」という実験的なアート活動の場を、鵠沼の自宅から代官山のギャラリーに移す。

baanai / Via instagram.com

ギャラリーでは、キャンバス作品を中心とした過去のアーカイブ約30点の展示・販売が行われているほか、次回の個展(2018年6月予定)にむけたライブペインティング(実際に制作している様子)を見学できる。

個展を企画したSISON GALLERyオーナー、ディレクターの野口アヤさんにライブペインティングの企画意図を聞いた。

「彼は以前にも壁などの大作を何度か描いているのですが、今回展示できるものは通常サイズの作品だったこと、初の個展という事もあり、全く作家を知らない方でも興味を持てそうなイベント性のある展示にしたかったこと、作家と作品をもっと身近に感じてもらえる方法、などを考えてこの企画が持ち上がりました」

Rumi Yamazaki / BuzzFeed

「身近さ」というキーワードは、野口さんがSISON GALLERyを立ち上げたきっかけにも通じている。

もともと野口さんは人気ファッション・デザイナーとして20年以上のキャリアを積んできた。しかし「ファッションの存在価値であるブランドの独自性や着るという楽しさを享受することに、もう一度立ち返りたい」と考えるようになる。

そして、純粋なものにふれたときの高揚感を求めて様々な展示に足を運ぶにつれ、ファッションのみならず「たくさんのアートやカルチャーが集い、広がり、つながっていく」場としてギャラリー主催にたどり着いた。

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なお、昭和7年の日本家屋を改装したSISON GALLERyでは、展示されている作品も自宅に飾っているかのような距離感で向きあうことができる。

個展は2018年1月14日(日)まで。baanaiの在廊予定は、自身のInstagramSISON GALLERyのWebサイトで随時更新予定だ。