テニスの4大大会の1つ、ウィンブルドン選手権が、6月27日(月)よりイギリス・ロンドンで開催される。
ウィンブルドン選手権は4大大会の中でも最も歴史が古く、格式高い大会で有名だ。服装規定も厳しく、選手はユニフォームや靴、リストバンドなどを含めた全身を白で統一する必要がある。
しかし、白の服装規程に対する、1人のテニス選手のツイートが大きな話題になっている。
2016年リオデジャネイロ五輪金メダリストで、今年6月に引退を発表したモニカ・プイグ選手が、女子テニス選手の生理について声をあげたのだ。
「…ウィンブルドン選手権で全身真っ白な服を着て、(大会期間の)2週間の間に生理がこないよう祈らなければならない。精神的なストレスがかかることは、言うまでもありません」
プイグ選手のツイートのきっかけとなったのは、英BBCのテニス番組のコメンテーターで、The Tennis Podcast(テニス・ポッドキャスト)のホストを務めるデイビッド・ロー氏の発言だ。
5月28日から行われていた4大大会の1つ、全仏オープンで、中国の女子選手が試合中に生理で苦しんでいたという話を聞いたロー氏は、自身のツイッターでこのように語った。
「テニス業界で25年働いてきたが、恥ずかしながら(女子選手の生理問題について)考えたことがなかった。今が状況を変えるときだ」
一連の流れを受け、ツイッターでは「女子テニス選手の生理問題についてもっと議論すべき」「ウィンブルドンは服装規定について考えるべきだ」という声が上がっている。
一方で、「これまでの伝統を簡単に変えるのは難しい」といった声もある。