サッカーの歴史を変える女性審判員、史上初めて男子W杯のピッチに「女性の可能性は常に広がっている」

    11月20日からカタールで開催されている男子サッカーのワールドカップで、初の女性審判が6名選出された。日本からは山下良美さんが主審の1人として選ばれている。

    11月20日から中東カタールで開催されている、第22回FIFAワールドカップ・カタール大会。

    今大会では、多くの女性審判が活躍している。主審36人のうち3人が女性で、69人いる副審のうち3人にも女性が選ばれた。

    男子サッカーのワールドカップで、女性審判員が審判を務めるのは初めてだ。

    活躍する女性審判員たち

    12月2日(日本時間)に行われた1次リーグのグループE、コスタリカ対ドイツ戦では、フランス出身のステファニー・フラパールさんが、女性審判として初めて主審を務めた。

    また、副審にはブラジル出身のネウザ・バックさん、メキシコ出身のカレン・ディアス・メディナさんが選ばれた。

    ピッチ上に立つ審判員全員が女性という、ワールドカップの歴史に残る試合となった。

    左からバックさん、フラパールさん、メディナさん

    日本からは、山下良美さんが主審の1人として抜擢。11月24日(日本時間)に行われた1次リーグF組、ベルギー対カナダ戦で、第4審判員としてデビューを果たした。

    2015年から国際審判員として活動し、2019年の女子ワールドカップ、2021年東京オリンピックでも主審を務めた、山下審判員。

    英ガーディアン紙に対し、「男子のワールドカップで女性が初めて審判をするということは、女性の可能性が常に広がっていることを示している」と語った。

    ワールドカップで審判を務める山下さん

    サムネイル画像:Getty Images