アメリカの玩具メーカー「マテル」から、初のトランスジェンダーのバービー人形が誕生した。
人形のモデルになったのは、トランスジェンダーを公表し活動している、俳優のラバーン・コックス(49)。
初のトランスジェンダーのバービー人形が作られたことについて、エンタメ雑誌「ピープル」に対し、ラバーンは以下のように語った。
「(自分をモデルにしたバービー人形ができたなんて)信じられません! 人形が着ている服もとても気に入っています」
「若いトランスジェンダーが、この人形を購入して遊ぶ。そして、トランスジェンダーの人物がモデルになった、最初のバービー人形だと知ってもらえる。そう思うと本当にワクワクします!」
アメリカの保守州で広がる反トランスジェンダー法案(トランスジェンダーの若者に対し、性適合治療を施すことを禁じる法案)や、トランスジェンダー差別の増加についても触れながら、ラバーンはこう続けた。
「(トランスジェンダーのバービー人形が作られたのというのは)トランスジェンダーの人々を祝福するものであり、私たちは美しいと、改めて思い起こさせてくれます」
「トランスジェンダーの人々が自分らしくいられるための、希望と可能性を与えてくれるのです」
「子どものころ、母にバービー人形をおねだりしても断られました。生まれたときに割り当てられた性別は男性だったので」
「30代でセラピーを受けた時、幼いころバービー人形で遊ぶ機会を与えられなかったことを、セラピストに伝えました」
「心の中にいる子どもの自分を思い出し、あのころは手に入れられなかったものを今、やっと得ることができました」
「50歳になり、トランスジェンダー女性としてバービー人形を手に入れられるなんて、とても嬉しいです」
サムネイル画像/Mattel, Getty Images