「5時間ほど閉じ込められた」海底トンネルで列車が立ち往生、乗客400人が避難

    英仏海峡トンネルで8月23日(現地時間)、列車が故障。乗客約400人がトンネル内で立ち往生する事故が起きた。

    イギリス・フォークストンとフランス・カレーを結ぶ英仏海峡トンネルで8月23日(現地時間)、列車が故障。乗客約400人がトンネル内で長時間、立ち往生する事故が起きた。BBCCNNが報じた。

    ツイッターでは、事故に巻き込まれた乗客たちが避難の様子を投稿しており、動画や画像が拡散されている。

    トンネル内を避難する人々

    @LeShuttle @bruceatkinson17 @viola_joy @BBCNews here’s some footage from today’s tunnel escape

    Twitter: @underemployed

    ペットを連れた人もいる。

    英仏海峡トンネルは全長約50km、海底部は約38kmある世界最長級の鉄道用海底トンネルだ。

    乗客のマイク・ハリソンさんはBBCに対し、当時の状況を語った。

    ハリソンさんによると、乗っていた列車内で警報が鳴り、乗組員が故障箇所を探すのに1時間以上を費やしたが、再び列車が動き出した。

    5分後には再び警報が鳴り列車が止まったため、乗客は避難を強いられた。

    トンネル内には、左右に列車が通る2本の鉄道トンネルと、中間にはメンテナンス作業員などが使用するサービストンネルがある。乗客は10〜15分ほどサービストンネルを歩き、別の列車まで移動したという。

    しかし、移動先の列車でも問題が発生し、目的地についたのは出発から約6時間後だった。

    「みんなが少しずつイライラして、ストレスを感じているようでした。軽くパニックを起こしている人もいました」

    「(列車が2回止まって、移動先の列車でも問題が起きたので)3回目には『いったい何が起きているんだ』と思いました」

    別の乗客は、「トンネルに閉じ込められていることに、怯えていた人もいました。私たちは少なくとも5時間はトンネル内で立ち往生していた」と語った。

    別の列車に避難した乗客たち

    @sararodes @LeShuttle I was on the broken down train. Now sitting on a cargo train that has trouble gaining traction.

    Twitter: @Michael84143013

    今回の事故を受け、英仏海峡トンネルで列車を運行する「ユーロトンネルシャトル」の広報担当者は、「このようなご迷惑をおかけしたことを、心よりお詫び申し上げます」とコメントした。

    また、乗客一人ひとりに個別に連絡し、補償金を支払う予定だという。

    サムネイル画像:Getty Images