カナダ・バンクーバーのスイーツ店で、男がアジア系の店員に対し人種差別的な暴言を吐く様子が撮影された。TikTokなどのSNSで拡散された動画には、「お前は何なんだ」「中国人だというなら、中国に帰れ」「本当に無礼だ」などの発言が記録されている。
香港のスイーツを提供するチェーン店「Hui Lau Shan」で、騒動は起きた。
米メディアによると、トイレを借りに入店した男が、メニューに英語表記が少ないと不満を口にしたのがきっかけだという。加えて、店員たちが中国系だと思われるのになぜ日本の話をしているのか、と問いただした。
店員が退店を促すと、男の暴言は激化したようだ。動画では、店員のうんざりしたような表情がうかがえる。
動画は8000万回近く再生されており、男の言動を非難する声や、店を支援しようと呼びかけるコメントが寄せられている。
地元ニュースによると、男は過去にも似たような騒動を起こしている。
2020年、バンクーバーでアジア系の学生グループに対して人種差別的な発言をし、のちに謝罪した。2021年には、同じ地域でアジア系への差別撤廃を訴えるデモ隊と口論になり、ここでも人種差別的な発言を繰り返したという。