【写真】137人が死亡、ロシア銃乱射テロ。モスクワ、世界で数千人が犠牲者を追悼

    ロシア・モスクワ郊外での銃乱射テロで、これまで137人が死亡した。過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出したが、ロシア当局はウクライナの関与を根拠なく示唆している。モスクワから世界に、追悼の輪が広がっている。

    ロシア・モスクワ郊外のコンサートホールで3月22日、複数の人物が銃を乱射し、会場に火をつけた。これまで137人が死亡したと報じられている。

    翌日、アフガニスタンとパキスタンを拠点とする過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出し、襲撃の様子だとみられる動画を公開した。ISの主張によると、IS系の支部「イスラム国ホラサン州(IS-K、ISKP)」による犯行だという。

    ところが、ロシア当局は正式にISの主張を認めておらず、ウクライナの関与をほのめかしている。犯人グループにはウクライナの後ろ盾があり、ウクライナ政府が犯人らがロシアからウクライナに逃げる「窓を用意した」とウラジーミル・プーチン大統領は述べた。

    ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、この主張を「不合理」だと否定している。

    ロシア当局は3月24日、事件に関与したとする男4人をテロ罪で起訴。連邦捜査委員会の本部に4人を連行する映像を公開した。過激な尋問を受けたとみられており、全員の顔が腫れている。ロイター通信によると、1人は片目を失ったという。別の1人は車椅子に乗っており、意識がほとんどない状態だ。

    4人はいずれも外国籍で、有罪になれば、終身刑を言い渡される可能性がある。

    モスクワでは、犠牲者のために仮設の慰霊碑が設置され、何千人もの市民が追悼のため集まった。

    追悼の輪は世界に広がっている。 ローマ教皇フランシスコは バチカン市国サンピエトロ広場で行われたミサで、犠牲者のために祈りを捧げた。

    🕯️ロシアで3月24日はコンサートホール「クロックス・シティ・ホール」で起きたテロ攻撃の犠牲者を追悼する国喪の日と宣言されたことを在日ロシア大使館はお伝えします。

    大使館は3月24日から26日まで電子哀悼本をオープンします。興味のある方はprotocoljp@mid.ruまでメッセージをお送りください。 pic.twitter.com/nlVH4085RZ

    — 駐日ロシア連邦大使館 (@RusEmbassyJ) March 24, 2024
    Twitter: @RusEmbassyJ