どれほどの子どもたちが現在、いじめに苦しんでいるか知っていますか?
OECD(経済協力開発機構)が2018年に実施した調査によると、日本の15歳の生徒の17%が、1カ月に少なくとも数回いじめを受けたと回答しています。
さらに、文部科学省が小中学校、高校を対象にした2018年の調査では、ネットいじめが過去最高件数になったことも明らかに。BuzzFeed Newsには現役の高校生や、過去にいじめにあった経験のある人たちから、体験談が寄せられました。
今もいじめに遭っている人たちがいる現状がある中で、誰もがいじめをなくすためにできるアクションがあります。
OECD東京センターもTwitterで呼びかけた「ピンクシャツデー運動」です。
「ピンクシャツデー」とは
日本ピンクシャツデーの公式サイトによると、ピンクシャツデーとは、Tシャツや手袋などピンク色のものを身につけることで「いじめ反対」の意思を示す日です。
そのはじまりは、カナダで2007年に起きた、生徒たちによるいじめへの反対行動でした。
ある日、男子生徒(日本では中学3年生)が、ピンクのポロシャツを着て登校したところ、他の生徒にからかわれて暴行に遭う、という出来事がありました。
それを知った上級生(日本では高校3年生)は、「いじめなんて、もう、うんざりだ!」と行動に出ました。
言葉や暴力によっていじめ反対の意思表示をするのではなく、クラスメイトたちにピンク色のものを身につけるよう呼びかけたのです。すると、翌日の学校はピンク色の衣服やアイテムをまとった生徒たちであふれました。
その行動は、大きな反響を呼び、アメリカやイギリスなど世界中に伝わりました。
現在、毎年2月の最終水曜日がピンクシャツデーとされています。
ジャスティン・トルドー首相がピンク色のTシャツを着てメッセージを発したり、お店のスタッフがピンク色のシャツを着て接客したり、イベントが開かれたり...。
運動は世界にも徐々に広がり、子どもたちだけでなく、大人たちもその思いに賛同して参加しているといいます。
一人一人に可能なアクションとは
日本でこの運動は、決して認知度が高いとは言えません。そうした中で、私たち個人ができる行動は、ピンク色のアイテムを身につけるだけではありません。
「SNSを通してピンクシャツデーの存在をより多くの人に広めること」「いじめ反対のメッセージを発信していくこと」もしてほしい、と同団体は呼びかけ、こうメッセージを綴っています。
「一人一人のアクションは小さなものでも、いつか誰かのもとへと届き『ピンクシャツデー運動』の存在が少しでも希望の光となれますよう普及を続けています」
今年のピンクシャツデーは2月26日。Twitterでは、ハッシュタグ「#ピンクシャツデー」とともに「今日はピンクの服にしました」「同じ気持ちの人が増えて欲しい」などと投稿する人がたくさんいました。
来年は、ぜひ参加してみませんか?📣
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